2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18H00618
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中島 隆博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20237267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園田 茂人 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (10206683)
小野塚 知二 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (40194609)
馬場 紀寿 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40431829)
鍾 以江 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (40735586)
大木 康 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70185213)
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (80251479)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 東京学派 / 東京帝国大学(東京大学) / 翻訳 / 経済学史 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度に、研究分担者の専門分野ごとに「東京学派」の内実をあきらかにすることができた。2021年度はその成果を踏まえて、各専門分野でのキーパーソンの学際的活動や総体としての東京学派に踏み込んだ。具体的には、東京学派にとってのターニングポイントと思われる1920年代と1960年代の状況を概観しつつ、現在に通底する部分、通底しない部分を重点的に研究した。 2021年10月31日に科研メンバーが一堂に会して総括シンポジウムを開催した。このシンポジウムにむけて発表者はフルペーパーを用意することとしたため、当日の議論が非常に充実したものとなった。その成果としては下記の2点を挙げることができる。(1)複数の分野の学史を束ねて議論したことで、総体としての東京学派の動向、とくに分野を超えた共通性・非共通性が明確になった。(たとえば、ドイツ文献学での議論が仏教学や中国文学の両方に影響を及ぼしていること。)(2)東京学派が日本語圏の近代学知にとってどのような意義をもつのかを議論することが可能になった。(たとえば、翻訳というテーマや個々の研究者の国際交流をつうじて。)シンポジウムは対面式で実施したために出席者・聴衆が限られたものの、年度内に論文原稿の集約・編集をおこない、「ブックレット東京学派」の4号として刊行した。 研究成果の発信としては2021年度もひきつづきブックレットの出版を継続した。本年度に刊行・公開したのは下記2号である。3号:『東京学派と日本古典―源氏物語をめぐって―』(2021年4月)、4号:『東京学派の研究―総合シンポジウム―』(2022年3月)。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
東京大学「国際総合日本学ネットワーク」ホームページ内に設置し、研究会ごとに開催告知と内容報告を公開。研究成果である「ブックレット東京学派」も「エッセイ」というカテゴリーで、各号のPDFファイルを公開。
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