2022 Fiscal Year Annual Research Report
The Representation of Wrath and Evil: Conceptions of the World and Expressions of the Wicked and the Converted in Ancient Japan
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18H00630
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
BOGEL CYNTHEA 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (50637931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
知足 美加子 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (40284583)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 仏教美術史 / 薬師寺 / 古代仏像 / 奈良時代 / 飛鳥時代 / 天皇制度 / 邪悪表現 / 政治的意図 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルスの影響もあったが、研究発表と独自の調査を基に日本語の論文執筆と研究を続けた。2023年1月に提出した論文「歴史と信仰の枠組み:薬師寺本尊の台座再考」は来年に出版予定である。論文掲載に続き薬師寺本尊台座に関する研究、調査を更に深め長編本の草稿を2024年中に作成する。
非常に意義のある成果として、令和4年2月よりハーバード大学ライシャワー日本研究所で11ヶ月客員研究員として過ごし、そこで科研費の連携研究者ユキオ・リピット、コロンビア大学のデービッド・ルーリー教授らから直接科研のテーマに関連した専門知識、助言を得ることができた。またハーバード大学春学期のリピット教授の大学院生セミナー「正倉院」に参加したことも大きな収穫である。
1月に帰国後、薬師寺、奈良国立博物館での調査を行い、令和5年3月16日に開催の『正倉院:新研究』と題した国際学会のためハーバード大学に戻った。本学会はハーバード大学リピット教授と2022年3月4日に開催した『日本の前近代視覚文化』ワークショップの「正倉院文庫と8世紀における天皇制の表象」のテーマに続くものであり、両方で発表を行った。 正倉院学会で3つの短いトーク、リピット教授による発表、1時間のパネル4つと「インタビュー」1つが行われ、パネリストとして参加した(他の参加者はプリンストン大学ロー教授、オレゴン大学ウォーリー教授とハーバード大学阿部教授)。大仏のレンゲ台座の須弥山のモチーフ、大仏の下の鎮壇具などを含むさまざまな角度から正倉院と東大寺に焦点を当てた。薬師寺台座、特に天武天皇と持統天皇の庇護の比較、中国的天皇制度、芸術表現、薬師寺の台座の歴史とモチーフがどのように絡み合っているかは、リピット教授の研究テーマである8世紀の聖武天皇の庇護を理解するための基本的な要素であり、本学会の開催・参加により多くの知見を得ることができた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
令和4年に韓国・梨花女子大学との共同オンライン展覧会Artistic Exchange between Korea and Japanを開催しました。
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Research Products
(9 results)