2021 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける木彫像の樹種と用材観に関する調査研究
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18H00631
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
岩佐 光晴 成城大学, 文芸学部, 教授 (10151713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 正人 成城大学, 文芸学部, 教授 (00257205)
能城 修一 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 客員教授 (30343792)
安部 久 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (80343812)
西木 政統 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 研究員 (90740499)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 関市春日神社 / 能狂言面 / 樹種 / デジタルマイクロスコープ / ホオノキ / ヤナギ科の樹種 / 神像彫刻重要資料集成 / 神像 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、新型コロナウィルスの影響で、国内外での現地調査の実施がなかなか難しい状況が続いたが、前年度に実施した、東京国立博物館寄託の岐阜県関市・春日神社の重要文化財能狂言面53面と附の古楽面8面に関する樹種調査を5月26日、8月5日、9月1日、9月10日の計4回実施した。調査は主にデジタルマイクロスコープで得られた樹木組織の画像を分析することによって行ったが、ヒノキないしサワラと見られる樹種、スギ、キリなどの他、ホオノキ、ヤナギ科の樹種など従来能狂言面の用材としては認識されていない樹種を見出したことは大きな成果といえる。その成果は『関市文化財報告』第50号で公表した。 12月18日には樹木年輪研究会主催、木質文化財研究会共催による樹木年輪研究会シンポジウム、2022年2月24日には京都大学生存圏研究所主催の第466回生存圏シンポジウムがそれぞれオンラインで開催され、本研究グループの一部のメンバーが参加した。 前年度と同様に、ディスクワーク主体の研究活動になったが、国内外の中国の木彫像の所在に関する情報収集をするとともに、本研究グループ以外の研究者による、木彫像の樹種調査に関する文献の収集を行なった。 前年度に企画した『報告書』の刊行に向けて資料の整理、データの検討及び原稿の執筆を行い、ほとんどの作業を完了することができた。なお、12月14日に『報告書』作成の一環で、静岡県河津町所在の南禅寺で補足調査を行った。また、神像彫刻に使用された樹種の傾向を把握するために、これまで刊行されている『神像彫刻重要資料集成』第1巻、第3巻、第4巻に掲載されている神像で樹種が記載(ほとんどが目視による)されている像について、簡略なデータベースを作成した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)