2021 Fiscal Year Annual Research Report
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18H00641
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
佐藤 賢一 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (90323873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 隆二 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (10637622)
橋本 雄太 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 助教 (10802712)
梅田 千尋 京都女子大学, 文学部, 教授 (90596199)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 近世日本科学史 / 和算史 / 測量術史 / 天文学史 / 本草学史 / 陰陽道史 / 人文情報学 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)研究代表者の佐藤賢一は、『洋学史研究事典』を編集刊行した。特に「宗門改役」の項目において、北条氏長『攻城 阿蘭陀由里安牟相伝』の原本がAdam Freitag, L'architecture militaire ou La fortification nouuelle(1635)であることを明らかにした。他に、「建部賢弘『研幾算法』による弓形の弧長の導出式の復元について(続)」において、建部による弓形の弧長を求める公式が、最良近似多項式に類似していることを明らかにした。「伊能忠敬と会田安明」では、会田安明が残した記録に伊能忠敬の実測記録を補う山岳の標高データが記載されていることを確認した。 (2)研究分担者の梅田は、論考「近世宗教史における陰陽道」「近世陰陽道研究の成果と課題」「近世社会における「暦」」を発表し、近年の陰陽道史の研究動向を総括し、さらに展望を提示した。 (3)研究分担者の平岡は、前述した『洋学史研究事典』に「沢野忠庵」他を執筆した。論考、”Deciphering Aristotle with Chinese Medical Cosmology: Nanban Unkiron and the Reception of Jesuit Cosmology in Early Modern Japan”と「長崎歴史文化博物館収蔵「伊能図」」を発表し、南蛮天文学(南蛮運気論)と長崎歴史文化博物館所蔵伊能忠敬地図に関する書誌学的成果を報告した。 (4)代表者・佐藤、分担者・梅田、平岡、橋本雄太の4名でシンポジウム「開陽丸引き揚げ文書について 幕府天文方と開陽丸」(洋学史学会)を開催した。開陽丸遺跡から引き揚げられた古文書が、幕府天文方に由来することを明らかにし、各文書の内容分析とその分析手法の紹介を行った。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)