2018 Fiscal Year Annual Research Report
近世において文庫を創設・形成した大名に関する総合的研究
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18H00647
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
前田 雅之 明星大学, 人文学部, 教授 (00209389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 華子 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (10609605)
小助川 元太 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30353311)
渡辺 麻里子 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (30431430)
岡崎 真紀子 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (30515408)
松本 大 奈良大学, 文学部, 講師 (30757018)
福田 安典 日本女子大学, 文学部, 教授 (40243141)
山本 啓介 青山学院大学, 文学部, 准教授 (50601837)
志立 正知 秋田大学, 本部, 理事 (70248722)
松本 麻子 いわき明星大学, 教養学部, 准教授 (70708990)
渡瀬 淳子 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (90708637)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 古典籍 / 大名文庫 / 文庫形成大名 |
Outline of Annual Research Achievements |
科研研究を始動するために、2018年5月26日に科研研究集会を開催した(分担者二名欠席)。そこで、科研の目的(「近世において文庫を創設・形成した大名に関する総合的研究)を再確認し、代表者・分担者・協力者の今年度の調査対象と目標を発表してもらった。次に、データの採集方法の統一基準を議論の末確定した。最後に、データをアップするクラウド(グーグルドライブ)の管理方法をパソコンに詳しいアルバイトを用いて説明し、全員の共通知とした。 それ以後、機会を作って、代表者・分担者・協力者はおのおのの分担地域の調査を行っている。現在、グーグルドライブ上には五つの大名文庫データ(書物の写真=表紙・奥書など、と調査書目)が上がっている。全員の共通財産である。だが、全調査が終わっているわけではないので、まだほんの一部であることを付け加えておきたい。 ここで、代表者・分担者の研究進展においては、ばらつきがあることを申し上げねばならない。なぜなら、代表者・分担者計11名がともに同じ調査が展開しているわけではないからである。 ちなみに、代表者は、分担者二名・研究協力者とともに、昨年の8月15~17日、3月14~16日、肥前島原松平文庫の文献調査を行い、計140点あまりの書物調査および写真撮影を終え、それぞれクラウド上にアップをしている。他の分担者においては、四国の宇和島伊達家、越後高田の榊原家、宮城の伊達家などなどの大名文庫調査が行われている。 当初の目的では、各文庫の書物データが順次アップされ、相互比較されて、大名文庫の実態が明らかにされる予定であったが、一年目でもあり、ようやく始動といった段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本科研は代表者ほか10名の分担者および一人の協力者によって行われているが、原則的に合同で研究をするのは、年に一度の研究集会だけであり、後の個別研究は、代表者・分担者・協力者に委ねられている。よって、予定以上に進展している人とそうではない人の差異がでてくるのはある意味で致し方ない。分担者の中には、大学内の要職を指名され、思いに任せない人や途中で移籍した人もいた。これが「やや遅れている」という理由である。
今後これらのばらつきをいかに是正するかが課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、5月18日に代表者・分担者・協力者が揃う研究集会を開催し、おのおのの調査の概要と反省、そして、今年度調査の予定などを報告し、全体の方向性を確認する予定である。
推進方策としては昨年度を超える調査実績を出すこと以外はない。クラウドのデータベース量が飛躍的に増大するために、代表者・分担者・協力者間のバラツキの是正を含めた、調査方法、人的資源の活用など、議論を深め、実践に向かいたいと考えている。
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Research Products
(3 results)