2020 Fiscal Year Annual Research Report
ロシア・ウクライナ・ベラルーシの交錯――東スラヴ文化圏の領域横断的研究
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18H00656
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
沼野 恭子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60536142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 義一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40262125)
福嶋 千穂 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (50735850)
塩川 伸明 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 名誉教授 (70126077)
前田 和泉 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70556216)
赤尾 光春 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (90411694)
越野 剛 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (90513242)
巽 由樹子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (90643255)
大森 雅子 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (90749152)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 東スラヴ文化圏 / ロシア文化 / ウクライナ文化 / ベラルーシ文化 / ユダヤ文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本事業の2年度目にあたる2019年末に新型コロナウィルス感染症が発生した。2020年2月より日本でも感染者が発生し患者が増加する傾向が見られたため、この年の3月までに行う予定だった研究出張を取りやめざるを得なくなった。2019年度から2020年度への繰り越し手続きを行ったが、2020年度に入っても感染は終息するどころか拡大する一方で、ついに「緊急事態宣言」が発出される事態となり、出張を取りやめるほか、対面によるシンポジウム・講演会などを中止するかオンラインでおこなうしかなくなった。 しかし、2020年8月のベラルーシで大統領選挙の不正疑惑に端を発した大規模な反政権運動が起こり、本科研の研究の重要性がますます高まったため、オンラインによるセミナーを開いてベラルーシ問題への理解を深めるとともに、メンバーが各自の研究を途絶えさせることなく継続させた。本科研メンバーの一人である塩川伸明の長年の研究成果が 3冊、計2265ページに及ぶ『国家の解体──ペレストロイカとソ連の最期』(東京大学出版会)として結実したのは2020年度末である(2021年2月)。 ベラルーシの情勢を見守りながら、本科研の最も重要な研究対象である作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチと連絡を取り合いながら、アレクシエーヴィチ、鎌倉英也、徐京植、沼野恭子の共著による『アレクシエーヴィチとの対話──「小さき人々」の声を求めて』の刊行を目指した。同時に、NHK Eテレ「100分de名著」でアレクシエーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』を取りあげるにあたり沼野恭子に案内役をするよう提案があり、その準備も始めた。当のアレクシエーヴィチは、ベラルーシの権力移譲委員会の主要メンバーとなったが、国外への亡命を余儀なくされた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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