2019 Fiscal Year Annual Research Report
日本文化の対話的発展の比較文学的研究―世界のポップ・テクストをめぐって
Project/Area Number |
18H00657
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
平石 典子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20293764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ヨコタ村上 孝之 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 准教授 (00200270)
山中 由里子 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 教授 (20251390)
SEN RAJLAKHI (センラージ・ラキ) 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 助教 (20795611)
加藤 百合 筑波大学, 人文社会系, 教授 (50326815)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 比較文学 / 現代文学・文化 / ポップ・テクスト / 対話的発展 / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は初年度の事例収集とその分析・考察を発展させるとともに、国際的な議論の場でその成果を発表することに注力した。2018年度に続き、調査対象地域での調査を進めるとともに、メディア・ジャンルの対話と文化創出、という点において重要な役割を果たす「翻訳」に改めて注目し、ポップ・テクストの翻訳がもたらすものについての分析・考察を深めた。その成果の一端は、6月にイタリアで開催された東アジア翻訳学会でのパネル発表(研究代表者、分担者、研究協力者が参加)や、2020年2月に国際共同研究を行っているイタリアの研究者を招いて開催した国際ワークショップGraphic Narratives in Translationとして世に問うた。 世界におけるGraphic Narrativeについては、2019年7月にマカオで開催された国際比較文学会のパネルセッション(研究代表者がオーガナイザーのひとりであり、研究分担者も参加)においても成果発表を行った。また、研究分担者が企画した国立民族学博物館の特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」では、漫画家五十嵐大介氏やファイナル・ファンタジーXVのゲームクリエイター諸氏の協力を得て、現代のポップカルチャーにおける幻獣表象をとりあげ、関連する内容の公開座談会『自然界から想像/創造する~Creature Creators’ Symposium』」も開催した。 一方、2020年3月に予定されていたウズベキスタンとロシアでの研究交流とシンポジウムは、covid-19の感染拡大により2020年度に延期となった。2020年9月に予定されていたウズベキスタンでのシンポジウムは、再度延期となった後2020年11月にオンラインで開催することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年のcovid-19感染拡大により、予定されていた海外での調査や、国際研究交流の一部、成果出版の予定が延期となっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
海外での調査については2020年度についても完遂は見込めない状況にあるため、海外の研究協力者からの情報提供などに変更の上成果をまとめる形とする。海外の研究者や研究機関との研究交流や成果発表については、オンラインでの研究会や学会へと変更し、開催する。対面会合を希望する機関については、改めて開催時期を探ることとする。
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Research Products
(22 results)
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[Book] ロシア文化事典2019
Author(s)
沼野 充義、望月 哲男、池田 嘉郎(編)
Total Pages
886
Publisher
丸善出版
ISBN
978-4-621-30413-6
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