2020 Fiscal Year Annual Research Report
Geolinguistic Studies of China and Adjacent Multilingual Areas
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18H00670
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
遠藤 光暁 青山学院大学, 経済学部, 教授 (30176804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 博之 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 外来研究員 (10593006)
鈴木 史己 南山大学, 外国語学部, 講師 (20803886)
八木 堅二 国士舘大学, 政経学部, 准教授 (60771102)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 地理言語学 / 言語地理学 / 方言学 / チベット語 / 中国語 / タイ・カダイ語 / クラ・ダイ語 |
Outline of Annual Research Achievements |
全体としては,まず4-6月にLinguistic Atlas of Asiaの最終原稿を完成し,入稿まで至った。12月には中国の方言学者たちと「中国語言地理比較論壇」をオンラインで開催した。この成果や関連する研究を論文集としてまとめ,2021年度には電子出版物として刊行するはこびとなった。 遠藤はクラ・ダイ語の数詞の言語地図を描き,クラ語派・リー語派がオーストロネシア語族と共通し,それ以外の語派が漢語数詞を借用した状況を細かに跡づけた。また,「五・六」を表す語形の特徴からタイ語派が広西チワン族自治区の龍州一帯を故地としてそこから移住していったことを示した。 鈴木博之は東チベットにおいてチベット系諸言語の言語地図を拡張・補完するため、現地の研究協力者を派遣して中国雲南省と接するチベット自治区チャムド市および四川省カンゼ州を中心に臨地調査を行い、方言資料を収集した。収集した方言は12地点で、それぞれ約1000の語彙形式と200種の基本文を記録した。 八木は中国語方言の子音体系のデータ収集を中心に行い、2000地点以上のデータを得た。歯茎閉鎖音の系列や流音の系列に関しては論考としてまとめ学術会議などで発表を行った。その他関連する事象について、中国域内の少数民族言語のデータ収集、中国語方言における個別の字音の収集、異読音の出現状況の調査等を行った。 鈴木史己は福建省・台湾の言語資料の収集につとめ、1年目に扱った浙江・江蘇・安徽3省、2年目に扱った江西省・湖南省とあわせて言語データベースを整理した。また、このデータベースを利用して基礎語彙の「(背が)高い/低い」を表す語形の方言地図を作成・分析し、その成果を「中国語言地理比較研究論壇」で発表した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(29 results)