2020 Fiscal Year Annual Research Report
Survey on global negotiation skills in international education focusing on MUN
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18H00684
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
木田 剛 獨協大学, 外国語学部, 教授 (70584415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立木 ドナ 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (80347517)
ZENUK西出 Lori 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (30453145)
ファースト トーマス ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (10714305)
齊藤 園子 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (70390466)
濱嶋 聡 名古屋外国語大学, 世界共生学部, 教授 (80238063)
Inugai Carol 筑波大学, 教育推進部, 客員教授 (90817032)
COWIE NEILJAMES 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 教授 (30379812)
PAREPA LAURA・ANCA 津田塾大学, 総合政策研究所, 研究員 (60837920)
生田 祐子 文教大学, 国際学部, 教授 (50275848)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | グローバル人材育成 / グローバル教育 / 国際交渉力 / 評価指標 / 外国語教育 / 模擬国連 / 大学の国際化 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
国際交渉力をグローバル人材育成の重要な要素と捉えて、その教材として活用されている模擬国連に参加する異なる学生の変化を実証的に分析しながら、国際交渉力の発達に相応しい学修環境の特徴を調査することを目指した。検証の結果からグローバル教育における体系的な学習評価指標を考案し、得られた評価指標をもとに、合理的なグローバル教育の方向性や指針を社会に提示する。この方針にしたがい、以下の項目の調査研究の実施を目指した。①グローバル人材コンピテンスを事前に設定し、そのアンケート調査を実施する。②代表演説やポジションペーパー等の収集が容易な言語データを主な分析対象にする。③異なる種類の参加者を比較し、国際交渉力と学習環境の関連性を探る。④国内外の異なるMUNを視察し、参加者の国際交渉力の観点から比較する。⑤MUN参加を通して得る学びを事後アンケートで調査する。また、国内外の異なる枠組みの模擬国連を比較しながら、模擬国連がグローバル教育ために高大連携や学内連携のツールとして果たし得る潜在性を検証し、我が国における高等教育における模擬国連の具体的な役割や位置付けを明確にする。これまでの研究テーマである「GEIC 1: Learners' Profiles」「GEIC 2: Learning Environment」に引き続き、2020年度のテーマは「GEIC3: Effects of Teaching and Learners' Competence」としており、研究者個々の経験や調査に基づき明らかにすることが主要な課題として挙げられていた。しかし、2020年年明けから新型コロナ感染症が世界的なパンデミックになり、国内外の移動が制限される中、2020年度に行われた主な研究活動と研究実績は以下の通りである。①模擬国連のオンライン開催を模索する、②模擬国連参加者から得たアンケート調査の分析する、③これまで視察した国内外の模擬国連について考察を深める、④国内外の研究集会や会議での研究成果を発表する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、早期収束を期待していた新型コロナ感染症は世界的なパンデミックになり、国内外の移動が制限される中、国内外の模擬国連の実地調査やデータ収集活動が困難になったことが主な要因として挙げられる。特に視察を予定していた模擬国連開催の中止が通知されるなど、対面による国際交渉力の学修自体ができなるという状況になった。以下の活動をトライ・アンド・エラーで実施した。①オンラインで開催される模擬国連に関する情報の収集に研究活動の方向へ舵を切った、②本研究に参加している模擬国連の主催者もオンライン開催を模索した、③これまで収集したデータの中から分析可能なものの整理に終始した。オンラインによるイベント組織は、これまでの開催方向とは異なる方式だったため、予想以上の時間を要したため、予定していた活動のほとんどが実施できなかった。事業を回すのに精一杯で、研究活動と連動させる余裕はあまりなかったと言える。その他の問題として国内外の学術会議自体が開催されなくなり、研究成果を発表する機会が非常に少なくなった。可能な研究活動として、オンライン開催による模擬国連からデータ収集が可能か、そして対面とオンラインの比較が可能なのか議論を開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度にはパンデミックが収束しているという前提で、①追加データの収集を継続する(国内外の模擬国連の再開という前提のもと)、②アンケート調査で収集されたデータを整理し直し、次年度に必要なデータを再考する。③国内外の研究集会等における研究成果の発表を精力的に継続する。④昨年度開催できなかった研究集会GEICを再開する。以下のテーマを予定している:「GEIC 3: Effects of Teaching on Learners' Competence」、「GEIC 4: Research Methodology for Global Education」。⑤これらの研究成果を書籍の形で刊行するために、出版社との交渉を開始する。
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Research Products
(29 results)