2022 Fiscal Year Annual Research Report
Democracy by Violence in the Twentieth Century: A Transnational History
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18H00697
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長縄 宣博 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 教授 (30451389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐原 哲也 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (70254125)
山根 聡 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (80283836)
草野 大希 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90455999)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 20世紀 / 暴力 / 民主主義 / 帝国 / イスラーム / ナショナリズム / 社会主義 / アナーキズム |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、ウクライナ戦争の動向を追いながら、歴史研究としては、1979年以降のジハードがイスラームに内在的な問題ではなく、地球規模でのイデオロギーと暴力の複雑な連関の一角であることを明確にすることを共通の課題とした。本研究の総括として、2022年7月に札幌で国際シンポジウムAn Anarchist Turn? Imperial Rule and Resistance in the Long Twentieth Centuryを開催し、次の問題を議論した。1)ラディカリズムのグローバルな拡散、2)第一次世界大戦と帝国の崩壊、3)脱植民地化と反帝国主義、4)越境するイスラーム主義者、5)冷戦後の「アメリカの平和」、6)ウクライナ戦争の波紋。そのうち長縄は1)で、山根は4)、草野は5)で、佐原は6)で報告した。個別の研究成果として、草野は米国のリベラルな帝国の衰退過程の分析に取り組み、論集Non-Western Nations and the Liberal International Orderの編集を進めた(Routledge社より近刊)。山根は、南アジアのイスラーム復興思想家マウドゥーディーの思想が冷戦期にペルシア語圏やアラビア語圏に拡散する過程について研究を続けた。佐原は、欧州難民危機後のバルカン・ルートの移民・難民流入抑制策の破綻と、その結果としての陰惨な人権侵害の現状について調査した。研究代表者は、ロシア/ソ連と周辺世界との相互作用の観点からロシア革命を20世紀史に位置付ける英文論集の編集を進め、米国のAcademic Studies Pressからの出版に目途をつけた。なお、本研究で考察が深まった「長い20世紀」論を応用して、スラブ・ユーラシア研究センターで、文部科学省の概算要求プロジェクトとして、「国際的な生存戦略研究プラットフォームの構築」が立ち上がった。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
上記の「生存戦略研究」は、本研究の後継とも位置付けられるプロジェクトである。
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Research Products
(27 results)
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[Book] Russian-Arab Worlds: A Documentary History2023
Author(s)
Eileen Kane, Masha Kirasirova, Margaret Litvin, Vladimir Hamed-Troyansky, Roy Bar Sadeh, Norihiro Naganawa, Vladimir Bobrovnikov, Elizabeth Bishop, Rami Ginat
Total Pages
374
Publisher
Oxford University Press
ISBN
0197605761
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