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2021 Fiscal Year Annual Research Report

The Regional Toshogu Shrines and the Deification of Ancestors in the Edo Period

Research Project

Project/Area Number 18H00711
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

岸本 覚  鳥取大学, 地域学部, 教授 (80324995)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 曽根原 理  東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (30222079)
中川 仁喜  大正大学, 文学部, 准教授 (30633482)
佐藤 眞人  北九州市立大学, 文学部, 教授 (40222020)
山澤 学  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (60361292)
大川 真  中央大学, 文学部, 教授 (90510553)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords諸国東照宮 / 神格化
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、諸国東照宮(とくに因幡東照宮とその別当寺院)を中心に近世日本における「国家神」としての東照大権現および東照宮信仰の特徴を解明することを目的とし、三つの研究方法【A】寛永寺・比叡山との関係、【B】鳥取藩内での役割、【C】祖先神格化と東照大権現の特質を設定している。本年度においては、おもに【A】本山上野寛永寺凉泉院・比叡山諸寺院との関係について、歴代住職(とくに初代住職)・年回忌儀礼・東照宮祭礼・色衣許可・大山朱印引渡などの分析を通じて解明を進めてきた。比叡山との関係については、幕末維新期の比叡山の動向に連動した動きに着目しその実態を検討した。
【B】大雲院文書の特性を活かした因幡東照宮と別当寺院が持つ鳥取藩内の役割については、鳥取県立博物館所蔵の鳥取藩政資料を参考にしながら、末寺との関係や坊舎の変遷等多岐にわたる論点を抽出しつつあり、新たな知見を得ることができるようになった。とくに注目しているのは、「副寺」の役割であり、この解明が今後の大雲院全体の役割を明らかにすることを確認した。以上【A】【B】については、その成果を研究代表者が年度末の研究会で報告した。
【C】諸藩における祖先神格化と東照宮信仰の関係や、東アジアにおける「神君」家康・東照宮信仰の思想的・宗教的特質の考察については、すでに研究代表の成果や研究分担者曽根原理・佐藤眞人等によって成果が提示されつつある。新型コロナウイルスの感染拡大で、研究集会(あるいはシンポジウム)や研究成果の発信を延期してきたが、オンラインによる打ち合わせなどを行い、情報共有は出来ている。年度内に一度ではあるが対面による研究会を実施することができ、上記のような成果を確認することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイルスの感染拡大などの理由によって、最終年度実施予定の海外研究者を招聘しての研究集会や、研究成果の刊行を延期した。しかし、大雲院文書の分析によって得られる成果【A】寛永寺・比叡山との関係、【B】鳥取藩内での役割については、諸国東照宮の実態としてかなり明らかにできた。時間がかかっているのは、調査対象の大雲院文書の量が想定以上に多かったことと、コロナ対策のため感染状況が緩和された時期に少人数でしか調査を実施できなかったのが遅延の大きな要因である。但し、大雲院住職のご理解と、地元の研究協力者および院生・学生のおかげで、ある程度順調な調査を継続できたと言える。
鳥取県立博物館所蔵の鳥取藩政資料の活用については、鳥取県立博物館学芸員の協力のもと、大雲院文書とあわせた活動も出来たが、これについても感染状況のなかでの限られた作業しかできなかった。
【C】については、次年度に延期し、研究集会(あるいはシンポジウム)を開催する方向で準備を進めている。

Strategy for Future Research Activity

当初2022年度に開催予定であった国際研究集会(あるいはシンポジウム)を延期し、2023年度中の開催を目指して準備を進めている。その内容と段取りについては、昨年度末の研究会での打ち合わせを行った。
招聘予定の研究者は、2019年オランダライデン大学で研究集会を開催した際の受け入れでもあり、本研究にも参加いただいているボート氏と、バウンステルス氏である。2019年の研究集会はオランダライデン大学で実施したため、2023年度の研究集会は総括を行うために招聘して日本で実施する。研究成果の刊行にも参加いただいている著者でもある。研究集会では、刊行予定の著書をベースに近世仏教・宗教の大きな視点から、研究交流をはかり、当該分野の研究に寄与したい。
研究集会後の打ち合わせで、さらに本研究の成果と課題をまとめ、本研究テーマのさらなる深化と展開に向けて総括を行う予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 神仏分離と神社祭祀の変容ー延暦寺鎮守日吉社の山王祭をめぐってー2023

    • Author(s)
      佐藤眞人
    • Journal Title

      北九州市立大学文学部紀要

      Volume: 93 Pages: pp176-184

    • Open Access
  • [Presentation] Tenkai, Performer of Esoteric Ritual2022

    • Author(s)
      Sonehara Satoshi
    • Organizer
      2022 The Asian Studies Conference Japan Conference
  • [Presentation] 近世後期における地域の文化交流~但馬と鳥取のつながり2022

    • Author(s)
      岸本覚
    • Organizer
      但馬歴史講演会(みてやま地域公開講座Ⅲ)

URL: 

Published: 2023-12-25  

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