2019 Fiscal Year Annual Research Report
戦国期関東足利氏関係文書の総合的研究と関東・南奥政治秩序の考察
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18H00714
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
黒田 基樹 駿河台大学, 法学部, 教授 (60506517)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 戦国時代 / 古河公方足利家 / 下総結城家 / 常陸佐竹家 / 戦国期関東 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度における史料蒐集については、金沢市立玉川図書館近世史料館・加賀本多博物館・前田土佐守家資料館、大阪狭山市教育委員会、京都府立京都学・歴彩館、京都大学総合博物館、群馬県中之条町折田家、同沼田市戸鹿野公民館、新潟県六日町阿部家、栃木県立文書館、栃木県茂木町ふみの森もてぎ、において調査・撮影し、関係史料を蒐集した。 このうち京都大学総合博物館においては「烟田家文書」の調査を行い、全点の複写を申請した。また茂木町ふみの森もてぎにおいては「茂木文書」の調査を行い、室町・戦国期文書について熟覧することができた。その他、京都府立京都学・歴彩館においては、同館所蔵の東寺観地院文書の写真帳を閲覧し、関東関係文書の検出をすすめた。これらの調査により、重要文書の確認、実見を行うことができ、貴重な史料の蒐集と調査を行いえた。 刊本史料集の検索については、前年度に引き続いてすすめた。刊本史料集から関係文書を検出し、入力作業をすすめている。 研究会については3回開催した。その成果については、来年度刊行を予定している『古河公方足利成氏・政氏とその時代』に収録する予定であり、足利成氏部分についてはおおむね原稿化がすすんでいる。またそこにおいて、足利成氏の発給文書の総編年化作業についてはほぼ完了するものとなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
史料調査が必要な遠隔地の史料所蔵機関への調査、それによる関係史料の蒐集について、予算の範囲内ではあるが、着実に進展をみている。 研究成果については、初代古河公方足利成氏に関する検討をほぼ完了することができ、着実に成果を蓄積することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、史料所蔵機関への調査をすすめ関係史料の蒐集・実見に注力するとともに、刊本誌料の検索作業について、引き続いて注力していく。また成果研究については、古河公方阿歴代ごとに検討をすすめていく、順次その成果を公表していくことを予定している。
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Research Products
(9 results)