2021 Fiscal Year Annual Research Report
戦国期関東足利氏関係文書の総合的研究と関東・南奥政治秩序の考察
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18H00714
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
黒田 基樹 駿河台大学, 法学部, 教授 (60506517)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 戦国時代 / 古河公方足利氏 / 発給文書の蒐集 / 花押型の変遷 |
Outline of Annual Research Achievements |
史料調査については、栃木県小山市にて小山家文書、同県の栃木県立博物館にて同館所蔵文書、福島県いわき市の禅長寺にて同寺所蔵文書、新潟県の新潟県立歴史博物館にて同館所蔵文書、同県長岡市の長岡市立科学博物館にて同館所蔵文書、茨城県立歴史館にて江口家文書、同館寄託の井田家文書、同館所蔵の古河公方関係文書、山形県酒田市の本間美術館にて同館所蔵文書、同県鶴岡市の致道博物館にて同館所蔵文書について、調査・写真撮影を行った。また東京大学史料編纂所に、10月から3月まで国内研究員として受け入れていただき、同所所蔵および架蔵資料について閲覧し、本研究の関係史料の写真蒐集をおこなった。これらの結果、古河公方関係史料については大半の蒐集を遂げることが出来た。 以上の史料蒐集をもとに、古河公方歴代の発給文書について、花押型の編年化作業、それにもとづいた発給文書の総編年化作業について、大幅に進捗させた。さら古河公方家関係については、史料の入力作業についても、大幅に進捗させることができ、ほぼ入力を遂げた状態となった。 研究成果の確認としての研究会については、コロナ禍による大学教室の使用がほとんどできなかったため、2回の開催にとどまった。ただし研究成果のまとめについては着実にすすめ、来年度に『古河公方足利成氏・政氏とその時代』が刊行されることになっており、また『足利高基・晴氏とその時代』の刊行を行う予定としていて、その原稿執筆をすすめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
古河公方家関係の史料蒐集とそれについての入力作業および分析・検討については、順調に進捗している。しかし下総結城家・常陸佐竹家関係の史料蒐集とその入力作業については、資料調査に費やせる費用の関係から、十分には進捗していない。
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Strategy for Future Research Activity |
古河公方関係史料については、史料蒐集およびその総編年化作業を終える。また古河公方歴代を対象にした検討・追究についても、4代晴氏までについては完了させる。 下総結城家・常陸佐竹家の関係史料については、できるだけ蒐集および入力作業をすすめるものとする。
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Research Products
(6 results)