2021 Fiscal Year Final Research Report
Religion and Violence in the Medieval and Early Modern World
Project/Area Number |
18H00731
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03040:History of Europe and America-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
Jinno Takashi 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90162825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 清美 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20272750)
小林 繁子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (20706288)
武田 和久 明治大学, 政治経済学部, 専任准教授 (30631626)
大貫 俊夫 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (30708095)
石黒 盛久 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (50311030)
黒田 祐我 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (50581823)
櫻井 康人 東北学院大学, 文学部, 教授 (60382652)
皆川 卓 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (90456492)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 中近世ヨーロッパ |
Outline of Final Research Achievements |
We explored various problems relating to the relations between religion and violence in the Medieval and Early Modern Christian World.
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Free Research Field |
中世ヨーロッパ史
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
「9.11同時多発テロ事件」以後、「宗教と暴力」の問題は、西洋史研究の重要な問題の一つとしてみなされてきたが、これまでの研究では、ヨーロッパ中心主義的な政治思想、国家観念、市民社会論との関連から、近代化と暴力の封じ込めという視座から扱うものが多かった。それに対し、本共同研究は、中近世キリスト教世界の「宗教と暴力」の問題を、近代化と暴力の統制という目的論的な視座から離れて、「暴力」と「平和」の二項対立の図式からではなく、中近世キリスト教世界の「宗教と暴力」に関わる事象が提示する複雑に錯綜する様相を実証的に解明したことに学術的、社会的な意義がある。
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