2022 Fiscal Year Annual Research Report
古代メソポタミア北部における歴史時代の物質文化の研究ー日本隊の発掘資料を中心にー
Project/Area Number |
18H00743
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
沼本 宏俊 国士舘大学, 体育学部, 教授 (40198560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 重郎 筑波大学, 人文社会系, 教授 (30323223)
柴田 大輔 筑波大学, 人文社会系, 教授 (40553293)
西山 伸一 中部大学, 人文学部, 教授 (50392551)
眞保 昌弘 国士舘大学, 文学部, 教授 (60407202)
西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (70256197)
小高 敬寛 金沢大学, GS教育系, 准教授 (70350379)
下釜 和也 千葉工業大学, 地球学研究センター, 研究員 (70580116)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 古代メソポタミア / 歴史考古学 / アッシリア / 楔形文字 / 日本調査隊 |
Outline of Annual Research Achievements |
イラク、クルディスタンの二つの遺跡の発掘調査を2022年に実施した。 1.新アッシリア時代の拠点都市ヤシン・テペ遺跡の調査ではアクロポリスと下の町地区の発掘を行った。アクロポリスの文化層の堆積を確認のため斜面にステップトレンチを設定し掘り下げた。上層からイスラム時代、鉄器時代、ウルク期、ウバイド期、サマラ期、ハッスーナ期の堆積を検出し、同遺跡の文化編年を究明することができた。下の町地区の調査では新アッシリア時代の神殿等の公的建造物と推測される幅90cmの石壁で構築された複数の部屋跡、中庭の石敷き、水路等で構成された遺構を発見した。他に、これまでの調査で出土した人骨研究、衛星データを利用したヤシン・テペ周辺の景観研究、青銅製品を主とした出土遺物の保存修復作業を実施した。 2.シャフリゾール平原に所在するシャイフ・マリフ遺跡Ⅱ号丘では、前6000年頃の後期新石器時代と推測される層を調査し井戸址等を検出し、多くの土器・石器等の考古資料を採集することができた。同平原の調査では同時代の資料の発見は初である。 シリア、テル・タバンの05~10年の調査で出土した古バビロニア、中期・新アッシリア時代の未公表の重要遺構と遺物に焦点を置き出版に向け整理作業を実施した。古バビロニアの遺物、中期アッシリアの地下式巨大煉瓦造墓・王宮建物跡の遺物、中期アッシリアから新アッシリアの過渡期層の遺構遺物のトレース及び図版作製を行った。 東大総合研究博物館に保管されているイラク、テル・サラサート1号丘出土の古バビロニア時代の土器資料の整理分析を実施し、同資料の正確な年代を特定した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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