2020 Fiscal Year Annual Research Report
Anthropological Studies on Memory of Diaspora and Media for Remembering
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18H00783
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩谷 彩子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (90469205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇田川 彩 東京理科大学, 教養教育研究院, 講師 (20814031)
滝口 幸子 城西国際大学, メディア学部, 准教授 (30615430)
左地 亮子 (野呂) 東洋大学, 社会学部, 准教授 (50771416)
黒田 晴之 松山大学, 経済学部, 教授 (80320109)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 想起 / 記憶 / 媒体 / ディアスポラ / 共同体 / ロマ / ユダヤ人 / 文化人類学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、新型コロナウイルスの感染流行で、予定していた海外調査が実施できなくなったため、共同研究の進捗に大きな影響を被った。しかし、本年度はその分国内で探求できる研究課題を模索し、研究分担者である宇田川彩氏の単著『それでもなお、ユダヤ人であること―ブエノスアイレスに生きる〈記憶の民〉』に関する書評会と、広島での調査研究を含む合計4回の研究会を開催することができた。特に、広島では広島平和記念資料館と街並みを見学し、音楽評論家の東琢磨氏、広島市立大学の柿木伸之氏の協力を得て研究会をもつことができ、ディアスポラの転置やトラウマ的な体験がいかに表象化され、語られたり、語りを不可能にしているのかを知るうえで、被爆者の事例との大変貴重な比較を行うことができ、研究課題を深めることができた。 また、オンラインを活用し学会や研究会報告を活発に行い、合計11本の学会・研究会発表に加えて、4本の論文、4冊の本という形でこれまでの研究成果を報告することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、予定していた海外調査を実施することができなくなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
当面は新型コロナウイルスの感染拡大状況をふまえつつ、国内のディアスポラや先住民の転置の経験にも視野を広げて比較検討を行いたい。
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