2021 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive study on populist constitutionalism
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18H00797
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
木下 智史 関西大学, 法務研究科, 教授 (40183793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大江 一平 東海大学, スチューデントアチーブメントセンター, 准教授 (20509624)
金原 宏明 熊本学園大学, 経済学部, 准教授 (70811040)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アメリカ合衆国 / 憲法 / ポピュリズム / 立憲主義 / 違憲審査 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題「ポピュリズム憲法学と立憲主義に関する総合的研究」に関する研究会を計14回実施し、そこで38の研究報告が行われた。 それぞれの研究報告は、いわゆる「ポピュリズム憲法学」の理論動向に関するものにとどまらず、個々の判決や論者に関する研究など、アメリカ憲法学全般に関するもの、さらにポピュリズム憲法学への法哲学的アプローチに関するものや「ポピュリズム」とされる政治動向に関する政治学からのアプローチも含まれており、多様な内容、方法論による文字通りの「総合的研究」になった。 研究会と同時に、Bruce Ackerman, WE THE PEOPLEシリーズ3巻の輪読、翻訳作業も進め、第1巻FOUNDATIONS については、ブルース・アッカマン著(川岸令和・木下智史・阪口正二郎・矢澤正嗣監訳)『アメリカ憲法理論史 その基底にあるもの』(北大路書房、2020年)として出版された。 一連の研究活動を通じて、いわゆる「ポピュリズム憲法学」と呼ばれる憲法観には、「市民の意思が憲法のあり方に決定的な意味をもつ」ことを基軸としており、これまで焦点が当てられてきた憲法変動論としての側面のほか、違憲審査の正統性に関する議論の側面、啓蒙的(運動論的)な側面があり、とりわけBruce Ackermanの主張には、彼が奉じる「ニューディール+市民的権利革命体制の正当化」を図ろうとする意図がみられることが確認できた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)