2022 Fiscal Year Annual Research Report
マクロ経済学における異質性と相互作用:ベキ乗則とネットワーク理論の視角
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18H00831
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
楡井 誠 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (60530079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 周平 信州大学, 学術研究院社会科学系, 准教授 (00584070)
赤池 伸一 文部科学省科学技術・学術政策研究所, その他部局等, 上席フェロー (50611612)
渡辺 努 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (90313444)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 景気循環 / ベキ乗則 / ネットワーク / 異質的意思決定主体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、マクロ経済理論分野において近年進展の著しい、経済主体異質性と相互作用の役割に焦点を合わせ、ベキ乗則とネットワーク理論を分析の切り口としてマクロ経済振動・成長論に新規な貢献をなすことを目的としている。 2022年度の主な研究成果は次のとおりである。まず、研究代表者と分担者(青木周平氏)および山名一史氏との共著論文である "Financial Innovations, Taxes, and the Growth of Finance" を完成させ、政策投資銀行での研究会で報告するとともに、Asian Meeting of Econometric Society (2023)での報告に採択された。次に、研究代表者の当該プロジェクトにおける研究成果を日本経済学会において2021年に特別報告として講演したが、それを基とした論文「価格の情報効果と資産価格振動のファットテイル」を執筆し、日本経済学会編集の『現代経済学の潮流2022』(東京大学出版会)に寄稿した(2023年に発行予定)。この論文をさらに発展させた学際研究報告を東北大学システム適応動学セミナーにて行った。また、研究分担者(渡辺努氏)は物価研究の書籍を公刊して大きな反響を呼んだ。 そのほかには、コロンビア大学のJose Scheinkmanを招聘し、共同研究論文"Repricing Avalanches"の三訂を終わらせて国際学術誌(Journal of Political Economy)に投稿した。またその実証論文"Repricing avalanches in the billion-prices data"をSociety for Computational Economics年次大会(CEF)に投稿し、採択された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)