2020 Fiscal Year Annual Research Report
社会主義経済体制下の中国農村における社会環境の特質と変容に関する再検討
Project/Area Number |
18H00876
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
弁納 才一 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (90272939)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祁 建民 長崎県立大学, 国際社会学部, 教授 (70448819)
田中 比呂志 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (90269572)
古泉 達矢 金沢大学, 法学系, 准教授 (90724831)
佐藤 淳平 岡山大学, 社会文化科学研究科, 講師 (50792496)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 中国農村 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、研究代表者と研究分担者はともにコロナ禍への対応(大学内での授業や会議などの全面的オンライン化)に忙殺され、2019年までとは異なり、必ずしも十分に研究に専念することができなかった。しかし、そのような逆境下においても、これまで研究代表者・研究分担者の各自が収集してきた文献資料を積極的に利用して、以下のような一定程度の研究成果を挙げることができた。 まず、雑誌論文として、研究代表者が2篇(華中農村訪問調査報告書、華東農村訪問調査報告書)、研究分担者4名が計4篇を発表した。 また、学会発表として、研究分担者1名(佐藤淳平)が1回、日本国内(オンライン)で報告を行った。 さらに、図書として、研究代表者が共著2冊、研究分担者2名(祁建民、佐藤運平)が単著各1冊、研究分担者1名(田中比呂志)が共著2冊を刊行した。 なお、毎月1~2回(1回当たり2時間余り)、オンラインを利用して研究成果の報告会・意見交換・打合せを定期的に行った。しかも、対面での研究会の開催が中止されてオンライン開催されたため、以前よりも様々な研究会に参加することが可能となり、むしろ研鑽を積む機会が増えた。一方、中国農村訪問調査の再開が困難な状況を踏まえて、台湾の中央研究院台湾史研究所・近代史研究所と連絡を取り、電子メール及びオンラインを利用して台湾農村訪問聞き取り調査の実現可能性について意見交換を行った。情報交換を通じて、台湾農村社会研究の現状を理解することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は新型コロナウィルスの感染拡大により、中国農村を訪問することができず、本研究の中心をなす農村訪問聞き取り調査を実施することができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度もコロナ禍が沈静化しそうになく、中国農村訪問調査を実施したり、日本国内で自由な文献資料調査を行うことが困難であると予想されることから、これまで20年近くにわたって実施してきた中国農村訪問調査の成果を整理することに注力したい。これによって、将来の中国農村訪問調査の再開まで万全の準備を行うこととしたい。
|