2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18H00882
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
佐藤 亮 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (00178790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田名部 元成 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (10313462)
本橋 永至 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (50707239)
鈴木 香織 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (60508571)
寺本 高 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (60609915)
成島 康史 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (70453842)
鶴見 裕之 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (70581198)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | IoTビッグデータ / 行動データ / 戦略命題ゲーミング / マーケティング戦略 / ゲーミング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はIoTビッグデータの利用によって可能となる、需要プロセスまでも自社の管理スパンに含む企業の戦略のあり方を明らかにしていくものである。経営戦略とオペレーション戦略の2つの階層の戦略を分析しモデル化する。 2018年度は、個別の個人顧客の行動データをマーケティングに活かすために、行動データを利用するための状態モデルの開発と、それとは別に、個人顧客がSNSを用いた購買行動を行う際のふるまいの分析につなげるデータを収集した。このデータ収集とその後の分析のための集計枠組みの開発自体も一つの成果である。サプライチェーンの最適的決定についての新たなモデルを開発公表し、今後の分析と基礎とできた。 経営戦略については、ゲーミングを用いて定性的モデルと定量的モデルを統合して戦略理論を発展させる戦略命題ゲーミング方法論を開発した。関連して、ゲーミング環境を拡張することとセキュリティ向上のための整備も実施した。 現代の企業にとって重要なサービス化について、GE社のパワー・バイ・ジ・アワーやパフォーマンス・ベース・ロジスティクスといったビジネスモデルの低迷を踏まえて、その原因を探るために主に文献研究による基礎的考察を行い、プラットフォーム・ビジネスの拡大と再構築、エージェントモデルを用いた取引コスト理論からの企業組織の在り方の再検討が必要であることを認識するに至った。 以上については、著書の中の章、5本の論文、15の国内外の学会発表などとして公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画におおむね沿った研究方向で実行している。より具体的には、SNSを利用する消費者購買データを収集し一定の取りまとめにいたったこと、行動データを用いた状態モデルの試作を行い評価しつつあること、戦略命題ゲーミングを開発し公表したこと、サービス化についてのケース分析を進めていること、サプライチェーン管理の新たなモデル分析を公表したこと、ゲーミング環境の拡大として一人ゲームとしての成果利用の土台を作り、またセキュリティ対策としてのHTTPS化を行ったことなどである。
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Strategy for Future Research Activity |
以下の研究計画を実施していく。 (1)ソーシャル・メディア・マーケティングの高度利用についてさらに研究を進める。 (2)プラットフォームビジネスと企業にとっての環境不確実性の対応関係をより構造化することで製造業のサービス化の戦略の類型化を行う。 (3)オペレーション戦略の数理的な基礎付けを進める。 (4)サプライチェーン管理の最適化の発展を図っていく。 これらの研究成果について、適宜国内外で研究発表を行い、また、研究集会を実施する。
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Research Products
(24 results)