2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18H00918
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Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
佐藤 嘉倫 京都先端科学大学, 人文学部, 教授 (90196288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 豊 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (00348905)
武藤 正義 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (00553231)
浜田 宏 東北大学, 文学研究科, 教授 (40388723)
永吉 希久子 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (50609782)
瀧川 裕貴 東北大学, 文学研究科, 准教授 (60456340)
関口 卓也 国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, 研究員 (70780724)
浦川 邦夫 九州大学, 経済学研究院, 教授 (90452482)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 社会的排除 / 社会的不平等 / 計算社会科学 / シミュレーション / オンライン実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究プロジェクトメンバーによって得られた主な知見は次のようになる。 ・クラウドファンディング内部の包摂過程が明らかとなった。また共感に基づく包摂過程の分析を通して排除過程の理解が深まった。・シェリングの分居モデルと地価の動的変動を組み合わせたシミュレーションにより空間的な分居と経済的不平等の関係を分析した。その結果、人種間で平均所得が異なると、同人種への選好だけから貧困層の空間的排除が生じることが分かった。・自発的な関係形成は、そこから排除される者が生じる可能性を孕んでいる。そうした排除の過程のメカニズムの一端を理解するために、質問紙を用いたオンライン実験を行った。経済的利益をもたらす社会関係を複数人と持っている、あるいは持とうとしている状態から、社会関係を変化させることで自身の利益が増大・減少したりすることが生じる場面を描いたシナリオを参加者に見せ、どのような社会関係を構築するかを尋ねた。結果として、利益が現状のままとなるような回答が多数派となったが、どのような社会関係を構築すると回答するかの傾向は、生じ得る利益の条件を揃えても、被験者に提示した社会関係のシナリオによって異なることがわかった。・モビリティ・データの分析により、属性の異なる集団間で感染リスクに関する不平等が存在することが分かった。・社会的排除の過程分析が社会学に対する貢献は,階層の再生産プロセスをより詳細に記述した点にあることを明確にした。・日本における移民に対する非好意的な態度を抑制する規範の存在についてリスト実験という方法を用いて検討を行った。結果、移民に対するネガティブな態度を抑制する規範は見られず、かえってよりネガティブな態度を見せるという規範があることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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