2021 Fiscal Year Annual Research Report
Listening to the postcolonial experiences in East Asia: a comparative study of oral history between Korea, Taiwan and Japan
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18H00932
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Research Institution | Yamato University |
Principal Investigator |
蘭 信三 大和大学, 社会学部, 教授 (30159503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 大将 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (00582834)
権 香淑 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (00626484)
伊吹 唯 熊本保健科学大学, 保健科学部, 助教 (00880189)
佐藤 量 立命館大学, 先端総合学術研究科, 非常勤講師 (20587753)
李 洪章 神戸学院大学, 現代社会学部, 准教授 (20733760)
伊地知 紀子 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (40332829)
田中 里奈 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (40532031)
福本 拓 南山大学, 人文学部, 准教授 (50456810)
坂田 勝彦 東日本国際大学, 健康福祉学部, 教授 (60582012)
山下 英愛 文教大学, 文学部, 教授 (80536235)
八尾 祥平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (90630731)
丁 智恵 東京工芸大学, 芸術学部, 准教授 (90794545)
野入 直美 琉球大学, 人文社会学部, 准教授 (90264465)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 東アジア / ポストコロニアル / オーラルヒストリー / 日・韓・台の比較研究 / 民主化とオーラルストーリー |
Outline of Annual Research Achievements |
東アジアにおけるオーラルヒストリー/口述史は古い伝統を持つが、20世紀後半にその方法が再び注目され、21世紀になって各国でオーラルヒストリー/口述史学会が設立された。くしくも、韓国口述史学会も台湾口述歴史学会も2009年に設立され、歴史学、社会学、人類学などの領域において大きな役割を果たしてきた。各学会は、それぞれの伝統を踏まえながらも、1960年代の欧米の理論や方法論を学び、各国の社会状況を反映する独特な研究が深められてきた。しかしながら、社会経済文化において強く影響しあう東アジアの各国において、そのオーラルヒストリー/口述史研究の交流は十分ではなかった。 そこで、本科研と日本オーラルヒストリー学会と本科研との共催によって2022年9月11日に「東アジアにおけるオーラルヒストリーの展開と課題」と題する国際シンポジウムを開催した。コロナ禍でのハイブリッド形式ではあったが、韓国から韓国の尹澤林先生、台湾の許雪姫先生にご登壇いただき、日本からは私が登壇して、各国におけるオーラルヒストリーの展開と課題とを報告したが、大きな反響があった。それぞれの報告から、各学会の成立背景の相違点と共通点が明確となり、この国際シンポジウムのねらいどおりの反響が得られた。 本科研は、3年目から新型コロナのパンデミックによってその狙いが大きく阻害されてきたが、繰り越しによる2022年度になって、それまでの遅れを大きく挽回して、東アジにおける連携の基礎を築いたと評価されている。本科研の当初のねらいは、国際シンポジウムを契機として相互の定期的な研究交流によって、東アジア・オーラルヒストリー・アーカイブズの構築にあった。だが、パンデミックによってその狙いは大きく阻害されたが、この国際シンポジウムの開催とそのインパクトによって、その基礎が築かれたと言えよう。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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