2020 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア諸国における少子化の国際比較研究―理論的把握とパネルデータによる実証分析
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18H00936
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
松田 茂樹 中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹ノ下 弘久 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (10402231)
佐々木 尚之 大阪商業大学, 公共学部, 准教授 (30534953)
シム チュン・キャット 昭和女子大学, 生活機構研究科, 准教授 (60721446)
ベ 智恵 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 准教授 (90645219)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 少子化 / 結婚 / 出生 / 東アジア / パネルデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、コロナ禍であったため、予定していた海外への渡航が中止になり、国内で実施できる研究を行った。具体的には、以下の3点を実施した。 第一に、日本・韓国・台湾のパネルデータを分析可能な状態に整備した。こられのデータを用いて、結婚、出生等に関する分析をすすめた。 第二に、日本においてコロナ禍が出生に与える影響を調べるために、独自のアンケート調査を実施した。そして、このデータの分析を実施した。分析結果の一部を、2021年3月に開催された数理社会学会大会のシンポジウム(オンライン開催)において報告した。 第三に、研究成果の一部を、日本語の書籍と英語の書籍として出版した。 第四に、研究会は、対面を中止して、全てオンラインで実施した。また、予定していた台湾出張については、現地の研究者(現地の大学や研究機関とのセミナー等を予定していた)と連絡をとり、その計画を翌年度に繰り越すこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は、新型コロナウイルスの感染拡大および感染拡大防止に伴い、本研究の活動も大きく制約された。具体的には、予定していた台湾出張(現地の大学や研究機関とのセミナー等)を中止せざるをえなくなった。これに伴い、予定していた分析のスケジュールも見直すことになった。また、研究会は対面で開催できず、当時はまだ不慣れであったオンラインで開催したため、研究を効率的にすすめることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方向は次の3点である。; 第一に、予定していた台湾出張については、コロナの感染状況をふまえて、次年度に繰越す方向で検討した。 第二に、パネルデータの分析については、次年度に国内外の学術雑誌への投稿や学会報告を行うようにすすめるものとした。 第三に、新らしく生じた社会的問題である、新型コロナウイルスの状況下における子育てについて、研究をすすめることとした。
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