2020 Fiscal Year Annual Research Report
International Comparative Survey on Eldercare Service outside the Public System
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18H00942
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山井 弥生 (斉藤弥生) 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40263347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 桃子 島根大学, 学術研究院人間科学系, 講師 (10792971)
石黒 暢 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (20273740)
森川 美絵 津田塾大学, 総合政策学部, 教授 (40325999)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者介護 / 国際比較 / ドイツ / スウェーデン / 在宅介護サービス / 移民ケアワーカー / ケア論 / 市場化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度予算は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、海外調査の実施ができず、調査計画を大幅に変更することとなり、予算を繰り越すこととなった。その結果、2020年度予算により2022年度に実施した研究実績は次のとおりである。 1)研究協力者1名(大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程1年、ドイツからの留学生)を特任研究員として雇用し、ドイツの高齢者介護の最新事情、またドイツの地域包括ケアにまつわる歴史についてのドイツ語資料の収集と整理の作業を行った(R4.7-R5.3までの9カ月間)。2)研究協力者2名(ともに大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程1年)を南医療生活協同組合(名古屋市)が開催する研修「まちづくり政策コース」に派遣し、コロナ禍における高齢者介護についての情報収集を行った(R4.7-11)。3)島根県隠岐の島町にて、離島における高齢者介護の状況について、制度「外」介護の視点からヒアリング調査を行った(R4.7)。4)韓国光州市、安山市において、「韓国統合ケア」モデル事業および在宅介護に関するヒアリング調査を行い、モデル事業の実施責任者である韓国健康保険研究院(ソウル市)にで研究会に参加した(R4.11)。 ドイツ調査は現地調査ができない分を文献調査でカバーし、また海外調査地域は韓国に変更せざるをえなかったが、本研究の進捗につながる知見を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ドイツ調査は現地調査ができない分をドイツからの留学生を特任研究員として雇用することでドイツ語の文献調査をすることができ、また海外調査地域は当初の計画になかった韓国を訪問できたことで、アジアの国の取り組みや状況を把握することができた。さらに日本国内調査においても当初計画になかった離島の状況調査、さらにコロナ禍という非常事態における介護事業者の状況についての知見を得ることができたことは本研究の成果の充実につながっている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画から調査地域や調査内容、調査の手法を変更せざるをえなくなったが、予想外の成果を上げることはできている。コロナ禍の高齢者介護の状況を記録に残しておくことは重要であり、その作業を行うとともに、当初の計画に立ち返り、当初の調査目的を達成できるための調整が必要となる。
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Research Products
(24 results)