2020 Fiscal Year Annual Research Report
訪問介護における医療的ケア及び医療との連携水準が与える利用者への影響
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18H00951
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
須加 美明 目白大学, 人間学部, 教授 (40271457)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 訪問介護員 / 訪問看護師 / 連携 / 利用者評価 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療・介護連携の重要性が増しているが,訪問介護と訪問看護との連携には課題が多い.連携は利用者のための活動であるが,専門職が既存の連携尺度で評価しても,利用者への影響を測ることはできない.本研究の目的は,訪問介護と訪問看護の連携について,その影響を受ける利用者が評価することによって,連携の水準が利用者の主観的健康感などに影響するかその関連の有無を明らかにすることである.このため,第一に訪問介護と訪問看護の連携の良し悪しを利用者が評価する尺度を開発し,第二に利用者による連携の評価尺度を用いて,連携が利用者の主観的健康感などに影響を与えるか、その関連の有無を検討した. 利用者による連携の評価尺度は、「ヘルパーさんに言うと、看護婦さんに伝わっているので安心できる」など5項目からなる「服薬管理と安心」因子と「ヘルパーさんが『何かいつもと違う』と言って連絡したら、看護婦さんが見に来てくれた」など3項目からなる「状態変化の連絡」因子の2因子8項目からなり、尺度としての信頼性と妥当性が認められた。本尺度と主観的健康感及び生活満足度尺度(LSI-K)との相関は無く、連携の水準は利用者の主観的健康感などに影響しなかった。本尺度を用いて訪問介護と訪問看護の連携に影響する関連要因を調べた。本尺度を従属変数、利用者の属性、訪問介護への満足度、訪問介護の利用状況等を独立変数にした重回帰分析を行った結果、年齢、要介護度など属性は関連がなく、訪問介護員の仕事の満足度の影響が最も大きく(標準偏回帰係数0.93)、訪問介護の訪問頻度(同0.72)の2変数が関連していた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)