2021 Fiscal Year Annual Research Report
家政学的知見に基づいた生活支援教材の開発-ブータンでの協働を事例として-
Project/Area Number |
18H00969
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
高増 雅子 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (20120769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 晴子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (50299905)
佐々井 啓 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (60017241)
飯田 文子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (60160826)
望月 一枝 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (60431615)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 家政学 / 生活支援 / 食育支援 / 教材開発 / ブータン / 家庭科教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,個人・家族・コミュニティの最適で持続可能な生活を目指す家政学的見地から,ブータンにおける生活支援へのニーズを分析し,現地教育機関や行政と協働で学校教育や地域社会活動に必要な資料や教材を作成し,提供することである。 生活支援の一つである子どもたちへの食育支援として,2018年,2019年,2022年と,ブータンの都市部および農村部の子どもたちの家庭および小学校で,食生活調査を行った。その調査結果を分析し,現地食材を使った郷土料理を基に,栄養バランスの整った家庭食や学校給食を提案した。 小学校の食事調査では,児童が持参している昼食の弁当の内容を写真で撮影し,撮影した写真から料理名と容量を推定し,既存のブータン料理の料理本および作成した料理テキストから食品重量の推定を行った。その結果から,児童の食事内容について栄養評価を行ったが,栄養価のバランスについては,子どもたちの成長に必要な栄養素不足が見られた。 これらの調査結果を踏まえて,子どもへの食支援のための資料・教材作成は,子どもたちの健康的な生活の確保としいては地域の人々の生活改善へとつながることを目標に,ブータンの公用語である英語で作成した。具体的には,ブータンで使われている食品の栄養成分カードを作り,それを用いた栄養プログラムや間食プログラム,ブータンの郷土料理のレシピとその料理の栄養価を載せたカードを作成し,これらを用いて小学校および専門学校で実践授業を行った。用いた資料・教材の効果については,児童、学生、教員による検証を行った。 本研究は,家政学の縦断的研究的意義もあり,この研究で得られた成果は,今後の家庭科教育にも生かせると考える。また,貧困に陥りやすい子どもや女性を対象とした本研究は,ジェンダー視角からアプローチすることができる家庭科教育の視点で,ブータンの生活のボトムアップを図ることができたのではと考える。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)