2021 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト資質能力の公教育のあり方に関する日独国際共同研究
Project/Area Number |
18H00982
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Research Institution | Osaka Aoyama University |
Principal Investigator |
久田 敏彦 大阪青山大学, 健康科学部, 名誉教授 (70135763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 あおい 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00343260)
清永 修全 東亜大学, 芸術学部, 教授 (00609654)
熊井 将太 山口大学, 教育学部, 准教授 (30634381)
高橋 英児 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40324173)
吉田 茂孝 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60462074)
藤井 啓之 日本福祉大学, 経済学部, 教授 (70253044)
吉田 成章 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70514313)
樋口 裕介 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (80587650)
辻野 けんま 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (80590364)
高木 啓 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90379868)
大村 眞依子 (渡邉眞依子) 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (60535285)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ポスト資質能力 / 公教育 / 日独国際共同研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、ドイツの学校開発の現状と課題ならびにインクルーシブ教育を視野に含めた教師教育に関して、ドイツの共同研究者からの報告に基づき検討会をオンライン上で開催した。また、ドイツの共同研究者の招聘に基づく学校訪問・授業調査をふまえた共同研究を実施した。 具体的には、前者に関しては、ドリンク教授から、保護者の生活困難状況を主要因とする子どもへの身体的・精神的な暴力や虐待などの予防・回避・克服に資する行動コンセプトを学校も開発する必要があると提起され、ケンツェガリイエーヴァ氏からは、多様な移民背景をもつ子どもの教育を組織づくり・授業づくり・人(教師)づくりの三連構造から実現する学校開発が提言された。これらは、子どもの抱える「生きづらさ」や多様性から学校づくりを進める提起であるといえる。さらにアムライン教授による報告からは、インクルーシブ教育を政策・行政・学校・教師(授業)・生徒の次元から再文脈化するストラテジーと教師教育の方向性に関する示唆を得た。 他方、後者に関しては、アムライン教授を招聘し、研究代表者・分担者とともに、瀬戸つばき特別支援学校、主にブラジルなどの外国にルーツをもつ子どもが多数在籍する西保見小学校、フリースクールの見晴台学園、広島大学附属小学校を訪問し、各学校の特色と観察した授業について共同検討を行った。また、「教育ヴィジョン研究センター」(広島大学)でのアムライン教授の講演「ドイツにおけるインクルーシブ教育と教師教育」からは、インクルージョンからみた特別支援学校を含めたドイツの分岐型学校制度のトラッキング問題、ラベリングすることのない子ども理解と対応ならびにそのための教師教育の必要が提起された。これらを通して、学校の多様性を内在化させた公教育をどう捉えるのか、教育実践において差異の承認と共同性の実現をいかに関連させうるのかなどの課題が示唆された。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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