2019 Fiscal Year Annual Research Report
健康的社会環境変革への力となる子どもエンパワメント・イグニション・プログラム
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18H00995
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
古川 照美 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (60333720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴川 一宏 日本体育大学, 体育学部, 教授 (10307994)
倉内 静香 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (60455730)
戸沼 由紀 弘前医療福祉大学, 保健学部, 講師 (70531094)
吉池 信男 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (80240232)
清水 亮 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (90588576)
谷川 涼子 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (90783572)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子ども / シビックプライド / ソーシャル・キャピタル / 健康増進活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、子どもおよび地域住民に対するプログラムが、子ども自身のシビックプライドの萌芽と健康増進、さらに地域のソーシャル・キャピタルを醸成させ、健康増進活動を担う人々のエンパワメントを高めるかを明らかにすることである。 2年目の2019年度は、前年度同様の健康調査を介入地域で実施した。前年度の結果やこれまでの結果も合わせて縦断的な分析を実施した。肥満、血中脂質、糖代謝、血圧、骨密度と生活習慣について、多角的に分析し、成長に伴う体格や肥満指標の変化と生活習慣の関連について検討した。さらに前年度に実施した中学生および地域のまちづくりや健康増進活動を担う人々を対象とした、インタビュー調査の分析を行い、研究分担者らと協議を数回重ね、シビックプライドの要素として、子ども用では、57の項目を、大人用では、53の項目を抽出した。尺度開発のために、その他に学校や地域での役割、ソーシャル・キャピタル、エンパワメント、地域環境の質に関する項目を盛り込み、子ども及び大人のシビックプライド尺度を開発するための量的調査を実施した。介入地域においては、中学1、2年生の親子から合わせて約500人、対照地域では、中学1~3年生の親子から合わせて約1,000人の回答があった。また、介入地域の健康増進活動を担う人々である健康推進員120人に対して、同様の調査を実施し、80人(回収率66.6%)からの回答があった。現在、分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
尺度開発のための量的調査回収時期が、年度末になり、新型コロナ感染症拡大防止の観点から、学校が臨時休校に入ることになり、回収しきれなかったところもあったが、おおむね予定していた調査をほぼ計画通り実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
対面での県外研究分担者との打ち合わせが、困難と思われるが、リモートでの打ち合わせをするなど、予定通りに実施し、分析の担当や今後の方針も含めて研究を計画通りに推進していく。2020年度は尺度開発のための分析と介入プログラムの内容について検討をすすめ、政策評価項目の抽出と介入地域と対照地域の打ち合わせの実施と関係者との調整を行っていく。
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