2020 Fiscal Year Annual Research Report
健康的社会環境変革への力となる子どもエンパワメント・イグニション・プログラム
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18H00995
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
古川 照美 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (60333720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴川 一宏 日本体育大学, 体育学部, 教授 (10307994)
倉内 静香 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (60455730)
戸沼 由紀 弘前医療福祉大学, 保健学部, 講師 (70531094)
吉池 信男 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (80240232)
清水 亮 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (90588576)
谷川 涼子 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (90783572)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子ども / シビックプライド / ソーシャル・キャピタル / 健康増進活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、子どもおよび地域住民に対するプログラムが、子ども自身のシビックプライドの萌芽と健康増進、さらに地域のソーシャル・キャピタルを醸成させ、健康増進活動を担う人々のエンパワメントを高めるかを明らかにすることである。 2020年度は、前年度に実施したシビックプライド尺度開発のための調査の分析をすすめ、予備的検討として、尺度開発のための質的研究、シビックプライドの親と子の関連、地方と都市の比較、地方と都市における主観的健康感に関連する社会・地域環境の質の比較、保健推進員と一般住民のソーシャル・キャピタルと地域環境の質の比較など検討した。子どもの地域愛着は、親が地域の出身であること、学校行事で地域の人々と関わる機会があることで有意に高い結果であった。地方と都市における比較では、都市では住みやすい、土地柄が気に入っているなどの地域愛着が高いこと、地方では住民交流が高いことが特徴と考えられた。地方と都市では主観的健康感の影響要因が異なり、都市では地域環境の質の他に、ソーシャル・キャピタルが関連していると考えられるが、地方では、ソーシャル・キャピタルよりも地域環境の質の方が影響している可能性が示唆された。 子どものシビックプライド尺度項目に関して、IT分析、GP分析、因子分析等を行い、構成概念妥当性、信頼性の検証を、研究者らで協議を重ねてすすめた。最終的に31項目が抽出された。一方で、健康調査の栄養学的分析を加えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は尺度開発のための分析と、介入プログラムの内容についての検討を予定していたが、尺度開発の分析に長期間かかったことと、介入プログラムについての検討について、新型コロナウィルス感染症拡大により、研究フィールドでの打ち合わせが困難であり、介入プログラムの具体的なすすめ方、および実施ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
対面での県外研究分担者との打ち合わせが、困難と思われるが、リモートでの打ち合わせをするなど、予定通りに実施し、分析の担当や今後の方針も含めて研究を計画通りに推進していくようにする。2021年度は開発した尺度を論文化するとともに、介入プログラムの内容について検討をすすめ、政策評価項目の抽出と介入地域と対照地域の打ち合わせの実施と関係者との調整を行っていく。
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