2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development and application toward technology education of curricula which enhances practical prospect of academic ability based on system thinking
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18H01018
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
藤本 登 長崎大学, 教育学部, 教授 (60274510)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | システム思考 / 電力需給 / リスク / 電源構成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,中学校技術分野において生徒にリスク・システム思考概念を構築させるために,電力需給システムの評価・活用(新技術の創造も含む)を可能とさせるカリキュラム・教材の開発を行う。そこで,①電力需給システムを題材にリスクとシステム思考の概念構築を意識したカリキュラム・教材の開発とその実践,②生物育成におけるリスク思考の概念構築を意識したカリキュラム・教材の開発とその実践,③材料と加工や情報技術に関するリスクとシステム思考化によるカリキュラム・教材の開発を実施する。 ①では,2030年の電源構成を予測させたところ、地球温暖化への危機感が高く,再生可能エネルギーへの過度な期待を持っているが,石油に対する理解は不十分で,安全性への懸念が大きかった。また,省エネルギーへの期待は大きいが,技術を用いた具体的な解決策は考えられていなかった。国の想定電源構成と比べて20%以内の整合度で考えられた被験者は7.2%であり,アンケート調査との比較から4 割程度の被験者は十分に検討ができないまま回答していると推測された。また,電力需給探索教材を作成するために,各種発電所等で全天球画像や資料の収集を行った。 ②では,主に長崎県内の技術教員を対象にした第35回技術科教育研究会で農薬選択カードゲームを用いた授業実践を報告し、現職教員から新学習指導要領で示された(1)~(3)のつながりを意識した教材、連携を重視した単元構成の在り方、情報量の取捨選択の重要性が指摘され、ジャガイモ栽培における各生育ステージの栽培環境に応じた適切な農薬を選択させる授業を考案・実施した。 ③では,情報に関するカリキュラムを考案するために,ロボットを用いた課題解決学習を高校生に対して実施し,学校種別でフローチャートの作成や条件分岐に困難さを感じていることから,中学校でのシステム思考の学習展開を図る際に注意を要することが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症対策のために,発電所の入構が制限され,一部予定をしていた発電所の撮影が行えていない。また、学校側の新型コロナウイルス感染症対策のために、授業実践の時間確保が難しくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
GIGAスクールの進展により,生徒にPC端末がある状態になり,クラウド化も進んでいることから,電力需給システム探索アプリのクラウド化を検討する。但し、電力システムのセキュリティー上の問題から,一般公開は困難な状況にある。一般公開をするためには,完全CG化で対応せざる終えない状況である。
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