2018 Fiscal Year Annual Research Report
教科教育学の学力論における,教科の内容・活動に固有な非認知的スキルの評価法の開発
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18H01021
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
清水 静海 帝京大学, 教育学部, 教授 (20115661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 裕之 大分大学, 教育学部, 准教授 (00450156)
吉川 厚 東京工業大学, 情報理工学院, 特定教授 (50444120)
佐々 祐之 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30315387)
宮川 健 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (30375456)
岩田 耕司 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90437541)
青山 和裕 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10400657)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 教科教育学 / 非認知的スキル / 評価法 |
Outline of Annual Research Achievements |
J. Heckman のノーベル経済学賞受賞により非認知的スキル育成の重要性が注目され,我が国では学校教育法に学力「主体的に学習に取り組む態度」が明記された。学校教育では,認知的スキルと非認知的スキルをバランスよく育成することが意図されているが,現状では認知的スキルが偏重がちである。この学力観を変革するため,各教科の内容・活動で育成される非認知的スキルを評価する方法の開発が求められている。そこで,本研究は,教科の内容・活動に固有な非認知的スキルの評価法を開発することを目的とする。 本研究の目的「教科の内容・活動に固有な非認知的スキルの評価法の開発」の達成は,次の2ステップで進める。 目的Ⅰ:教科の内容・活動に固有な非認知的スキルを子どもの姿から測定する尺度の開発 目的Ⅱ:尺度による測定値に基づいて非認知的スキルの評価を階層化する方法の開発 2018年度は,目的1「教科の内容・活動に固有な非認知的スキルを子どもの姿から測定する尺度の開発」に関して,非認知的スキルの育成や評価に関する課題の多い「中学校数学科」に着目し,その内容・活動に固有な非認知的スキルの尺度開発計画を立て,その計画にそって,中学校数学科の内容(「正の数・負の数」)に固有な非認知的スキルについて中学校教員を対象とする調査を実施し,その結果に関する統計的な分析に基づいて尺度を試作するとともに,次年度に向けて,質問項目の選定・追加・改善など,改善すべき課題を特定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的を達成するために,次の二つの下位目標を設定した。 目的Ⅰ:教科の内容・活動に固有な非認知的スキルを子どもの姿から測定する尺度の開発 目的Ⅱ:尺度による測定値に基づいて非認知的スキルの評価を階層化する方法の開発 このうち,目標Ⅰ「尺度による測定値に基づいて非認知的スキルの評価を階層化する方法の開発」に関して,2018年度の研究実施計画を概ね達成できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的を達成するために,次の二つの下位目標を設定した。 目的Ⅰ:教科の内容・活動に固有な非認知的スキルを子どもの姿から測定する尺度の開発 目的Ⅱ:尺度による測定値に基づいて非認知的スキルの評価を階層化する方法の開発 このうち,目標Ⅰ「尺度による測定値に基づいて非認知的スキルの評価を階層化する方法の開発」に関して,中学校数学科の内容として「正の数・負の数」に加え,「比例・反比例」等についても,中学校教員を対象とする調査を実施し,その結果に関する統計的な分析に基づいて尺度を試作する。
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