2020 Fiscal Year Annual Research Report
International development of lesson study to promote elementary school students' non-cognitive skills
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18H01022
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
井上 典之 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90805623)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 非認知能力 / 授業研究 / 国際コラボレーション / 全人格的成長 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では算数教育のベテラン小学校教員14名の算数の授業のビデオデータの収集を行い、授業後に児童アンケートを行って児童の非認知的な学び、特に自己決定理論の自律性・有能感・関係性についてのデータを収集した。授業後には授業で教員がいかに児童の全人格的な成長を心がけて授業を行ったかについて調べるフォローアップ・インタビューを行った。これらのデータの分析から、ベテラン教師は教科を教える中で児童の特性を考えながら多様な工夫を行って児童の非認知的な学びを促進させていることが明らかになった。また児童のアンケートの結果を教師経験3年以内の教師による算数授業から得られた児童アンケート結果と比べると、ベテラン教師の授業では有意差のある形で児童の非認知的な学びが促進されている事が分かった。本プロジェクトではこの研究成果をオランダで開催された世界授業研究学会(WALS, 2019)で発表したものの、コロナ禍により研究は一時中断した。しかしながらその後研究を再開させ、アメリカ2大学、ヨーロッパ2大学、アジア2大学を訪問して教科の学びの中で児童の非認知的な学びを促進させるための国際的な授業研究のイニシアチブを進めることに貢献した。2022年には本研究の成果をもとにした査読付き論文2本を海外の研究者との共著の形で国際学術誌(Int. J. of Lesson and Learning Study、Science Education Int.)に発表し、スペインで行われた数学教育心理学会(PME)とアルメニアで行われたヨーロッパ教育学会(ECER)にて研究成果を発表した。また2023年にはエクス-マルセイユ大学の研究者らと本研究のテーマに関わる 学術書(Rowman & Littlefield)とイギリスのチームと進めてきた学術書(Springer)のBook chapterが出版される予定である。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)