2018 Fiscal Year Annual Research Report
高校生の深い学びのメカニズムの解明と理論化ー高大接続研究の観点からー
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18H01023
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
森 朋子 関西大学, 教育推進部, 教授 (50397767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 佳代 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (30222300)
溝上 慎一 桐蔭横浜大学, 法学研究科, 特任教授 (00283656)
山田 剛史 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (10334252)
斎藤 有吾 藍野大学, 医療保健学部, 助教 (50781423)
本田 周二 大妻女子大学, 人間関係学部, 准教授 (00599706)
三保 紀裕 京都学園大学, 経済経営学部, 准教授 (80604743)
山田 嘉徳 大阪産業大学, 全学教育機構, 准教授 (60743169)
紺田 広明 福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60734077)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高校IR / 学びの変化 / 高校における学びの検証 / 探究 / 教科におけるCSCL |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は3つのプロジェクトを立ち上げ,それぞれ研究を行う上での組織づくりとフィールドとの打ち合わせを行った。プロジェクトの内容は次に個別に示す。1.IRプロジェクト:県立高校における進学校である兵庫県立加古川東高等学校と,私立学校の進学校である高槻中・高等学校の2校をフィールドとして,入学時調査,卒業時調査の設計を行った。2.コドンレタープロジェクト 生物の教科教育の中で,生徒たちが非同期型で探究活動を連携して行うことで,自らの学修に対する自己効力感(ラベル)が変化するかどうかを調査するプロジェクトであり,いくつかの高校に協力を依頼したところ,8つの高校をフィールドとすることが出来た。覚書等を交わす準備をした。また2019年度に公開研究会を企画・実施するために,共通のフレームワークを設定し,生徒の学びの違いを明らかにする工夫を行った。 3.探究プロジェクト:探究の学習成果を測るために,新たな評価指標の開発を行った。教育目標からブレイクダウンする形の評価指標として,マルザーノを参考にすることで,探究の段階を明らかにすることが目的である。プレポスト調査とルーブリックの2つの効果で検討する。フィールド校は徳島県立城北高等学校と静岡県立静岡城北高校の2校であり,それぞれ探究活動を新規にカリキュラムとして立ち上げたことが特徴である。(株)ベネッセコーポレーションのサポートを得て,シンキングツールを基盤とした探究活動を2020年度より組織的に導入することが決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究においては,調査対象となる高校との連携が必須である。3つのプロジェクトごとにそれぞれ関係性や信頼性を築いてきた複数の高校がその協力校として名乗りを挙げていただいたことから,研究倫理に則して覚書の締結等が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
各高校との覚書の締結を引き続き進めて行く。高校生の個人情報を扱うことから,個人情報保護を前提に,高校からデータを預かる際に,連結可能匿名化を行うシステムを確立することで,データのやり取りがスムーズに進む予定である。
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Research Products
(2 results)