2021 Fiscal Year Annual Research Report
高校生の深い学びのメカニズムの解明と理論化ー高大接続研究の観点からー
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18H01023
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Research Institution | Toin University of Yokohama |
Principal Investigator |
森 朋子 桐蔭横浜大学, 教育研究開発機構, 教授 (50397767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 慎一 桐蔭横浜大学, 教育研究開発機構, 教授 (00283656)
本田 周二 大妻女子大学, 人間関係学部, 准教授 (00599706)
山田 剛史 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 教授 (10334252)
松下 佳代 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (30222300)
多田 泰紘 京都橘大学, 経営学部, 専任講師 (40813663)
斎藤 有吾 新潟大学, 経営戦略本部, 准教授 (50781423)
紺田 広明 福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60734077)
山田 嘉徳 大阪産業大学, 全学教育機構, 准教授 (60743169)
三保 紀裕 京都先端科学大学, 経済経営学部, 准教授 (80604743)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高校IR / 学びの変化 / 高校における学びの検証 / 探究 / IRのシステム化 |
Outline of Annual Research Achievements |
一昨年のコロナ禍においていくつかプロジェクトにおいて変更が生じた。プロジェクト1に関しては,兵庫県立加古川東高校において引き続き調査研究が継続できている。入学時と卒業時に資質能力を含むアクティブラーニングや探究の効果検証を行っている。学校生活においてはコロナ禍の影響が大きく反映されており,これまでの調査結果とは違いが出ている。また卒業生へのインタビュー調査も限られた範囲の中ではあるが実施できた。基本,大学に通学できていない時期での調査にならざるを得なかったが,高校と大学との意識の違いは明らかにすることができた。また科研の成果として,高校がこれらのIR調査を自走できるようにシステム開発に着手している。もう1校であった高槻中高等学校においては調査は中止した。プロジェクト2のコドンレターに関するプロジェクトは,同じくこのコロナ禍において残念ながら高校のカリキュラムに余裕がなく,こちらも中断せざるを得ない状況である。遺伝子の単元に関しては,そもそも割愛されている状況である。プロジェクト3の探究に関しては,プロジェクト1同様に,引き続き,徳島県立城北高等学校にて調査を展開することができている。加古川東高等学校に1年遅れて実施している本調査は,2高校共通のベンチマーク的質問内容も含み,高校特有の共通性,また進学校とそうでない高校の違いなど,現在,その特性について分析することを試みている。また今年度は2年分のデータにおいて学会報告がなされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナによって3つのプロジェクトのうち,2つは大きく教育現場が影響を受けた。プロジェクト1に関しては,2高校を調査予定であったが,1校は断念せざるを得なかった。しかし残りの1校に関しては,データをすべて取り終わり,高校へのフィードバックもオンラインで終えることができた。さらには科研最終年度をにらみ,高校IRのシステム開発に取り組み始め,ベータ版が開発できたことは大きな収穫であった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,科研最終年度に向けて,毎年実施している2つの高校から入学時と卒業時データを収集し,一人の生徒の入学時から卒業時までの変化を追うとともに,その変化の要因を質的量的データで明らかにすることを試みる。またIRシステムのベータ版を教育現場に活用いただきながら改修を進め,次年度に完成させる予定である。
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Research Products
(4 results)