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2018 Fiscal Year Annual Research Report

複合的なデータ・統計手法の利用に基づく高等教育の経済・社会的効果の計測と検討

Research Project

Project/Area Number 18H01027
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

島 一則  東北大学, 教育学研究科, 准教授 (70342607)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小方 直幸  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (20314776)
福田 亘孝  東北大学, 教育学研究科, 教授 (40415831)
西村 君平  弘前大学, 教育推進機構, 助教 (50757466)
原田 健太郎  島根大学, 学術研究院教育研究推進学系, 講師 (60634441)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords大学 / 大学院 / 教育 / 経済効果 / 社会硬貨 / 収益率 / ミンサー型賃金関数 / 教育投資
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、大学・大学院教育の経済・社会的効果の計測に関して、異なる3種類のデータに異なる3種類の統計手法を対応させ、3つの課題に取り組むことを述べている、課題Ⅰとしては、PIAAC(国際成人力調査)データを用いて共分散構造分析を実施する予定であるが、その前段階の分析としてパス解析を実施して大学・大学院教育の経済・社会的効果についての分析を進めた。この結果、社会的効果の一つとして考えられる「信頼」に関して教育が統計的に有意な効果を持っており、さらにこうした「信頼」が経済的効果として考えられる賃金に影響を与えていることが確認された。この他に以上の補完的分析として、大学教育の経済的効果に関して、内部収益率法を用いた分析を行った。中でも女子に関する大学教育の効果については、そのキャリアパターン別に分析を行い、女子にとっての大学教育が様々なキャリアにおいても総じて経済的効果を有することを明らかにした。
課題Ⅱでは、本科研で実施する社会人調査(WEB調査会社による3000~5000人規模の社会人調査)において、生得的能力や家庭背景などに影響を受けない純粋な「教育」変数の生成を可能とする変数(操作変数例:18時点での居住地から一定の通学時間で通うことが出来る大学があったか否か、また大学数などから教育年数を推計)を用いて、操作変数法による分析を行うための先行研究の収集・整理や統計的手法そのものについての検討を進めた。最後に課題Ⅲとして、こちらも本科研で実施する一卵性双生児データ(WEB調査会社(一卵性双生児調査の実績あり)による500~1000人規模による一卵性双生児調査)を用いて、固定効果分析による分析を行うための、調査の実施方法についての検討や統計的手法についての検討を同じく進めた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究実績の概要に記載したように、申請書に記載した内容(課題Ⅰ~Ⅲ)に関して、今年度メイン作業となる課題Ⅰに関しては着実に分析を進めるとともに、補完的な分析として内部収益率法による分析も併せて実施している。これに加えて、課題Ⅱ~Ⅲに係る今年度、来年度の調査・分析の実施ための先行研究の整理・収集、調査票の設計、分析手法についての検討を確実に進めてきているため。

Strategy for Future Research Activity

本研究では、大学・大学院教育の経済・社会的効果の計測に関して、異なる3種類のデータに異なる3種類の統計手法を対応させ、3つの課題に取り組む。この課題Ⅰでは、PIAAC(国際 成人力調査)データを用いてパス解析を利用して行った予備分析に関して共分散構造分析を実施し、その成果を論文として取りまとめることを予定している。
次に、課題Ⅱでは、本科研で来年度実施する予定である社会人調査(WEB調査会社による3000~5000人規模の社会人調査)を予定通り実施し、操作変数法による分析を行う予定である。
最後に課題Ⅲとして、こちらも本科研で実施する一卵性双生児 データ(WEB調査会社(一卵性双生児調査の実績あり)による500~1000人規模による一卵性双生児調査)を用いた固定効果分析の令和二年度の実施に向けて、調査票の設計と統計的手法に関する検討を引き続き進める。

  • Research Products

    (3 results)

All 2019 2018

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results)

  • [Journal Article] 女子の高等教育投資収益率の変化と現状ー時系列変動とライフコース・イベントに着眼した収益率推計ー2019

    • Author(s)
      遠藤さとみ・島一則
    • Journal Title

      生活経済学研究

      Volume: 49 Pages: 41-55

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 日本学生支援機構貸与型奨学金が大学生の収入・支出に与える影響――プロペンシティースコアマッチングによる検証2019

    • Author(s)
      呉書雅・島一則・西村君平
    • Journal Title

      生活経済学研究

      Volume: 49 Pages: 57-73

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 大学教育の効用~平均と分散:低偏差値ランク私立大学に着目して~2018

    • Author(s)
      島一則
    • Journal Title

      個人金融

      Volume: Vol.13, No.3 Pages: 22-32

URL: 

Published: 2019-12-27  

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