2020 Fiscal Year Annual Research Report
Discipline-based education research and professional and organizational development to raise learning outcomes in higher education
Project/Area Number |
18H01028
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大森 不二雄 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (10363540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 和弘 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (30397921)
鈴木 久男 北海道大学, 理学研究院, 教授 (20192619)
小池 武志 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (70396422)
斉藤 準 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (90757668)
中村 教博 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (80302248)
石田 章純 東北大学, 理学研究科, 助教 (10633638)
松葉 龍一 熊本大学, 教授システム学研究センター, 准教授 (40336227)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 大学教育 / DBER / STEM / 人材開発 / 組織開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
STEM(科学・技術・工学・数学)領域において分野固有の専門性習得に向けた「分野別教育方法研究」(DBER: Discipline-Based Education Research)の知見を活かす必要性が特に高い学士課程の理系基礎教育について、2,000名の大卒者・大学生を対象にWebアンケート調査を実施した。その結果、講義型授業が多い一方で、アクティブラーニング型授業の方が概念理解に有効な傾向など、教育方法等に関する実態と課題が明らかになった。 また、研究代表者らが連携関係を構築した日本学術会議の提言『物理学における学問分野に基づく教育研究(DBER)の推進』及び代表者・分担者らによる人材開発・組織開発の取組を踏まえ、DBER普及による改革推進のための実践共同体(CoP)のニーズ等について、学術会議関係者の協力により、10名の専門家・実践者を対象にオンラインでのインタビュー調査を実施した。その結果、CoPの要件等について貴重な示唆を得た。 さらに、米国等で広く活用される力学概念テスト(FCI)が東北大学の学生の理解度の変化に感度があるか、FCI日本語版を利用してパイロット調査を行った。理系諸学部1年生の必修科目の受講者141名の参加を得て実施した。その結果、一部の学部の学生については、FCIでは感度が低く、独自のテスト開発の必要性が示唆された。また、高校で物理を履修していない学生の得点が低いことが明らかになり、日本の高校の物理教育の質が高い可能性が示唆された。 DBERの第一人者カール・ワイマン氏(2001年ノーベル物理学賞受賞者。2019年3月シンポジウム基調講演者として招聘)の著書を翻訳し、『科学立国のための大学教育改革:エビデンスに基づく科学教育の実践』を2021年7月に玉川大学出版部より出版した。 本科研のWebサイトを制作し、2022年3月に公開した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
本Webサイトは、科学教育や広く大学教育において学修成果を高める効果的な教授法について有用な知見を提供するため、本科研の研究成果を含む文献・資料やリンク集等を掲載している。とりわけ、科学立国のための大学教育変革の鍵となる概念として、DBER(ディーバー)と略称されるdiscipline-based education researchについては詳細な解説を付して、情報提供を行っている。
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Research Products
(40 results)