2019 Fiscal Year Annual Research Report
生徒のセルフチェックによるe健康観察システムの開発と評価
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18H01057
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
永井 正洋 首都大学東京, 大学教育センター, 教授 (40387478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤吉 正明 首都大学東京, 学術情報基盤センター, 准教授 (20336522)
畠山 久 首都大学東京, 学術情報基盤センター, 助教 (20725882)
室田 真男 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (30222342)
渡辺 雄貴 東京理科大学, 教育支援機構, 准教授 (50570090)
澄川 靖信 首都大学東京, 大学教育センター, 助教 (70756303)
松波 紀幸 帝京大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70783512)
加藤 浩 放送大学, 教養学部, 教授 (80332146)
小林 博典 宮崎大学, 教育学部, 講師 (10510753)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 健康観察 / タブレット端末 / 生徒指導 / AI活用 / セルフチェック |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、まず前年度、遅延していたe健康観察結果表示システムの開発に取り組んだ。Web化に伴う追加機能について、以下のように要件定義を行い構築した。 (a)ログイン機能:複数学校でe健康観察を実施するにあたり、学校ごとに管理できるようログイン機能が必要。(b)閲覧機能 (検索条件要件等):ログイン後、自分の学校のアンケート結果を確認するための閲覧機能が必要。検索条件としては、日付毎(対象日の全アンケート一覧)や生徒毎(ある生徒の日付別のアンケート一覧)等を設定する。(c)ダウンロード機能 (検索結果をファイルで保存):「(b) 閲覧機能」で出力した結果に対して、CSVファイルをダウンロードする機能を付与。アクセス権の問題についても考慮する。(他校の情報にアクセスできない等) (d)アンケート出力機能 (日付、No.指定):紙でのアンケート実施を行う場合の、アンケート用紙の出力機能についても構築する。(e)バッチ機能の修正: これまで、バッチ機能でPDFからデータを取得しDBに格納する方法だったが、複数学校での実施の場合、学校毎にデータを取り込む必要がある。 次に、チャットボットに関しては、当初、小・中学校や高等学校で限定的にクラスを選定し、実験的にチャットボット利用の教育相談を実施する予定だったが、教育的配慮から、初めに大学でのeラーニングシステムに係るFAQシステムをチャットボットを用いて構築することを行い、同システムの有効性や安全性を確認した。今後、学校教育に適用する教育相談チャットボットの構築と実践を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の協力校として選定した、小金井市立南中学校であるが、個人情報の取り扱いが、市をあげて大変厳しくなっていることから、認証システムについて、既に小金井市に導入し運用されているNTTの「学びポケット」に委ねることにした。しかしながら、NTTとの契約交渉が、本学URA(法務部門)の協力を仰ぐも、遅々として進まず、契約の成立は2020年度となる予定である。また、教育相談チャットボットのコーパス構築に関して、学校現場関係者にとって初めての取り組みであることから開発が遅れている。 このような状況に加え、2020年初頭からは、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴う行動自粛・制限があり、拍車がかかった状態となり、研究の進行に遅延が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
「学びポケット」についての契約成立を早期に実現するとともに、研究協力校である小金井市立南中学校におけるe健康観察の実践を行う。また、教育相談チャットボットについても開発・構築を急ぎ、試行と実践を行う。
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Research Products
(3 results)