2019 Fiscal Year Annual Research Report
Construction and evaluation of an integrated formal/informal learning environment for foreign language learning
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18H01060
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藁谷 郁美 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (70306885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清木 康 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 教授 (10169956)
太田 達也 南山大学, 外国語学部, 教授 (50317286)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 外国語学習環境 / 外国語教育 / インフォーマルラーニング / 学習支援環境 / アプリケーション開発 / ドイツ語教育 / 多言語教育 / 学習環境構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である教室環境を離れた日常におけるサイバー空間等での状況依存型の学習支援環境の構築は、現段階で新たなWebアプリケーションの開発および実証実験の繰り返しをおこなっている段階にある。 サイバー空間において学習者が作成する外国語文章の自動収集・分析システムを開発し加えてこれら4空間の上位層にあたるメタレベルに学習履歴間の関連性を計算するシステムを構築・導入することで実空間とサイバー空間の全領域における学びを統合した「4D外国語学習環境」の実現は急務の課題として捉え直す必要がある。本研究の実証実験は外国語教育環境を教室内のフォーマルラーニングと教室外のインフォーマルラーニングの効率的連動に着目し、特に後者の学習をサイバー空間の構築に重点を置く。現在モバイルラーニング学習環境をサイバー空間に構築することを通してこれまで開発と更新を重ねてきたサイバー空間のドイツ語学習環境「Platzwit neu」を再構築し実験的に多言語の自動切り替えを実現化するプロットタイプを実現し、実証運用テストを遂行する段階にある。 なお本研究の成果についてはドイツ語教育研究国際学会:Deutsche Gesellschaft fuer Fremdsprachenforschung (DGFF)に採択され,2019年9月にドイツ州立ヴュルツブルク大学で研究発表(Gestalten und Steuern der individuellen Lernumgebung durch Lernende)、 2019年8月開催の教育工学学会 Eurocall 2019 (The Europian Association For Computer Assisted Language Learning)にて発表をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,2020年度に発表採択されていた国際学会(XIV. Kongress der Internationalen Vereinigung fuer Germanistik/IVG)ならびに申請検討中であったThe Europian Association For Computer Assisted Language Learningが感染症拡大の状況下、すべて開催中止となり、実績内容発表の遂行ができない状況にある。 現在、実証実験の内容について、計画当初の教育機関内の学習環境の変化に対応する形で見直すことが急務の課題であると認識している.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画内容が前提とする教室内のフォーマルラーニングと教室外のインフォーマルラーニングの空間連動設計は、現在の感染症拡大に伴う大幅な教育現場の授業設計変更をふまえ、再検討の必要があると考える.本研究の構想であるサイバー空間の学習者行動を「学習環境として」捉える方向性は、この状況下で変更ではなく, より急務を要する課題として推進することが必要である. 今年度は,インフォーマルラーニング空間をむしろ学習者の学習環境の中心と捉え,サイバー空間内の「教室内」および「教室外」という学習環境の領域軸の設定を目指す.
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