2018 Fiscal Year Annual Research Report
STEMの学生の科学と未来社会像やSDGsに対する意識の国際比較調査研究
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18H01072
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
林 裕子 山口大学, 大学院技術経営研究科, 教授(特命) (90637456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上西 研 山口大学, 大学院技術経営研究科, 教授 (50177581)
石野 洋子 山口大学, 大学院技術経営研究科, 教授 (90373266)
平田 貞代 芝浦工業大学, 工学マネジメント研究科, 准教授 (40707741)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | SDGs / STEM / アクティブラーニング / NEP / 持続可能性 / テクノロジー / イノベーション / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
専門分野のみでなく、マルチディシプリンな視野で社会の繋がりを持つSTEM (Science, Technology, Engineering and Mathematics)人材の育成を目指し、STEMの学生が、SDGs(持続可能な開発目標)や技術の影響が大きい未来社会像へ対して持つ認識の調査を行った。 ・アンケートの設計、実施、分析:オランダAVANS大学の「SDGsに対する認識やゴールの優先順位に対するアンケート」を基に、これまでAVANS大学で行った結果を分析し、改善点、注意点を抽出し、共通のアンケートを設計した。SDGsの指標の定義を参考に、言語の定義を明確にし認識を統一して、アンケートの日本語翻訳を行った。プレテストを実施し、その後、山口大学の生徒に対し本調査アンケートを実施した。アンケートの結果は、単純集計、クロス集計、多変量解析、で分析中。 ・共同作業を行う環境の設定:各国の時差があるため、時間を設定してテレビ会議を開催した。アンケートは共通のインターネットリンクにて、日本語と英語で提供した。 ・共通の授業方法を構成する:山口大学やAVANS大学が行ってきた授業やワークショップを基に、ワークショップ型授業を実施した。授業はアクディブラーニング、ディスカッション等を取り入れ実施し、点数制で達成度を測定し、評価した。 ・国際ワークショップの開催:参加国の募集とプロジェクトの認知のためのSDGsの国際ワークショップを開催した。 ・成果の公表・広報活動 学会発表や論文投稿等:成果を国内外に積極的に公表・発信するために、関連諸学会での発表や論文投稿を行った。進捗、成果発表のためにホームページを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・アンケートの設計は前倒しに行うことができた。実施は順調に行うことができた。AVANS大学他の協力を得て、 博士、修士、学士過程に在籍する世界の生徒を調査対象とし、一回につき100 名程度の学生を 12 会場で、モバイルフォン、パソコン、タブレット型コンピューターを通じてアンケート調査を行い、30か国以上、1087人からの有効回答を得た。しかし、人数はまだ少ないので、日本国内、海外で2019年度もアンケート調査を行っていく。アンケートの質問内容は、セクション1でSDGsのゴールの優先順位の調査、セクション2では、環境問題に対する認識に関する質問を行った。環境に対する認識の測定には、NEP(New Ecological Paradigm)尺度に基づいた質問形式を使用した。これらの結果を統計解析を用いて分析する。分析は2019年度から行うことを計画していたが、すでに分析を始めているが、今後も続けて分析を行う。 ・共同作業環境は、関係国が増えてくるため、今後もSKYPE,WhatsApp,インターネット環境を有効活用していく。 ・共同授業の構成は、アクティブラーニングのワークショップ形式の授業を日本で2度、オランダで1度思索的に行った。授業の構成については、シナリオプランニングの手法で解析をすすめているが、パテントメトリックスが進んでいない。2019年度は、授業においてのワークショップと同時並行的に分析を進めていく。 ・中間報告を兼ねた国際ワークショップを予定している。他の業務のため、国際ワークショップ担当の分担者が一人いなくなったので、海外の研究者の協力を得て、秋に企画している。 ・広報活動は作成したウェブサイトを中心に行っていく。国際会議は、招待講演を2か所賜っているため、成果の発表の場としていく。論文発表は国際共著論文を計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きアンケートの実施:引き続き学生に対するアンケートを実施する。山口大学他、日本国内で数か所、インドネシア他、海外でも実施する。授業終了後に再びアンケートを行う。各国のデータを基に、授業前と授業後の変化の分析、国際比較、男女比較、因子分析による潜在変数の抽出も試みる。大学生の科学技術がもたらす未来社会像と持続可能な社会開発への意識に関する知見をまとめる。 ・共通の授業内容の作成:マレーシア工科大学の協力を得て、トムソンロイターの知財データベースを使用しパテントメトリックスにより各国の技術予測を行う。分析では、これまで開発してきた機械学習に、単語以上の文のつながりをAIで解析する手法を加える(研究業績3)。これらのエビデンスベーストの分析に創造性を有するシナリオプランニングで未来予想を行い授業を構成する。 ・国際ワークショップの開催:中間報告のための国際ワークショップを開催する。 ・成果の公表・広報活動 学会発表や論文投稿等:分析結果に基づき、引き続き関連諸学会での発表や論文投稿を行う。論文は、海外の関連大学の研究者との共著を主体に行う。作成したホームページで、進捗を公表し、協力者、賛同者を広げていく。
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Research Products
(12 results)