2019 Fiscal Year Annual Research Report
The first measurement of the scattering length and the effective range of Lambda-n intearaction
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18H01220
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金田 雅司 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 助教 (00400226)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ストレンジネス核物理 / バリオン間相互作用 / 光生成反応 / 検出器開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本実験計画では、充分な統計を持った K+粒子の測定を行うことが必須である。そのために、これまでNKS2実験で用いていた飛行時測定装置よりも高分解能を持つ測定器が必要不可欠になる。そのために必要な Multi-gap Resistive Plate Chamber (MRPC) の開発を昨年度に引き続き継続して行い最終設計を決定した。宇宙線を用いたのMRPCの性能評価を行い性能を確認するとともに、MRPC複数台を設置する筐体の設計製作も行った。 これまでの実験よりも強度の高い光子ビームを用いた実験を行うために必要な、電子・陽電子バックグランド除去用にエアロジェル・チェレンコフ検出器の開発も行い、実機の製作を開始した。 この実験では、加速器内を周回する電子ビームに炭素ワイヤー標的を挿入し制動放射を起こさせることにより生成した光子ビームを使用する。制動放射によってエネルギーを失った電子を加速器の電磁石内に設置した測定器を通過した電子のエネルギーと時刻を測定することで、光子のエネルギーと生成時刻を同定し、そのための検出器を光子標識可装置(タガー)と呼ぶ。実験準備の一環として、測定装置群の性能確認を行ったところ、タガーの故障が見つかった。タガーには電子を測定する物としてプラスティックシンチレータと半導体光増幅器(SiPM)が用いられており、SiPMが想定以上の放射線損傷を受けていたと推測された。 データ収集を行うためにはタガーが必須であり、当初の計画を変更し、新たなタガーの開発と製作を優先的に行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
開発している検出器の性能評価だけではなく実験遂行に必要不可欠な光子標識可装置の故障が判明した。それにより、光子ビームを用いた実験でのMRPCの性能評価および、バックグランド除去装置の開発を中断する必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
新しい光子標識可装置の開発は終了し、性能評価を行う段階に達している。その他の必要な検出器も製作を開始しており、実験遂行に向けた準備を進めていく。
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