2020 Fiscal Year Annual Research Report
超高圧高温変形実験によるマントル遷移層鉱物の粘性率測定
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18H01315
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
川添 貴章 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 准教授 (40527610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 徹 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 教授 (00291500)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マントル遷移層 / ウォズリアイト / リングウッダイト / 粘性率 / 応力 / 歪 / 超高圧高温変形実験 / 放射光 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、大型放射光施設SPring-8において超高圧高温変形実験によるマントル遷移層鉱物(リングウッダイト)の粘性率測定を行った。さらに広島大学大学院先進理工系科学研究科に導入したマルチアンビル型高温高圧発生装置の立ち上げを行った。また、超高圧高温変形実験用の精密加工環境をアップグレードした。 超高圧高温変形実験によるマントル遷移層鉱物の粘性率測定実験は、SPring-8のビームラインBL04B1においてD-DIA型超高圧変形装置を用いて、2020年10月7日から10日(2020年度前期)に計4回行った。これにより、異なる温度・歪速度条件においてマントル遷移層鉱物の粘性率測定実験に計3回成功した。この結果、マントル遷移層の粘性率の主要構成鉱物(圧力)・温度・歪速度・含水量依存性を明らかにするためのデータを得た。 2020年3月に学習院大学から広島大学大学院先進理工系科学研究科へマルチアンビル型高温高圧発生装置を移設した。当該年度は、(1)高圧下における高温発生のための加熱・測温システムの高度化と(2)発生圧力とプレス荷重の較正に取り組んだ。この結果、1600℃における23万気圧までの圧力発生と、21万気圧における1800℃までの高温発生を可能にし、マントル遷移層鉱物の多結晶体を合成した。立ち上げたマルチアンビル型高温高圧発生装置を用いることにより、高温高圧下においてマントル遷移層鉱物の多結晶体を合成し、超高圧高温変形実験の出発試料として用いることが可能になった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)