2021 Fiscal Year Annual Research Report
超大容量・空間分割多重光パス網を実現するための空間光スイッチング基盤技術の研究
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18H01443
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
神野 正彦 香川大学, 創造工学部, 教授 (10503550)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 光ネットワーク / 光スイッチ / 空間分割多重 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、コア選択スイッチの各種構成法を検討し、それを用いた光ノードの機能・性能・コストを定量評価するとともに、コア選択スイッチを設計・試作し、有効性を検証することを目的としている。 2021年度は、2020年度に試作したコア選択スイッチ試作3号機(コア数5、出力ポート数8)の設計(ファイバアレイとマイクロレンズアレイからなるMCFコリメータアレイ、MEMSミラーアレイ)設計を踏襲した上で、コア数の増加に挑戦した。具体的には、4コアMC Fを3本束ねたものを入出力ポートとし、コア数を3倍に拡大することを目的に、コリメータアレイを試作した。コリメータアレイはシリコン基板上に3つの穴を近接配置して作成し、これにMCFを挿入するとともに、マイクロレンズアレイをアライメント固定することで作成した(コア選択スイッチ試作4号機)。また、同様のコア数拡大を目的として19コアMCFを用いたCSSの設計と試作にも取り組んだ(コア選択スイッチ試作5号機)。 まず、コア選択スイッチ試作4号機については、SバンドからCバンド、Lバンドにわたる非常に広い波長域で、挿入損失4.5 dB以下、偏波依存挿入損失0.3dB以下という極めて良好な結果を得た。この成果は、光通信分野の最高峰の国際会議OFC 2022にて採択された。コア選択スイッチ試作5号機については、入力波長対挿入損失特性にリプルが確認されるとともに大きなPDLが観測された。これは19コアファイバのカットオフ波長が入力波長に近いことに起因して、高次モード光が十分減衰しないことが原因と考えられ、現在、カットオフ波長が短い19-CFを用いて波長選択スイッチを構築する準備を進めている。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)