2021 Fiscal Year Annual Research Report
Feasibility Study on Mobility Management in ASEAN countries
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18H01553
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
谷口 綾子 筑波大学, システム情報系, 教授 (80422195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中原 慎二 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 教授 (40265658)
藤原 章正 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 教授 (50181409)
Schmoecker J.D. 京都大学, 工学研究科, 准教授 (70467017)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 途上国 / モビリティ・マネジメント / 公共交通利用促進 / 交通すごろく |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は,新型コロナウィルス感染症の影響で,海外渡航や調査が制限されたため,日本国内でJICAや分担研究者を交えた研究会を開催し,議論を行った.その中で,途上国において公共交通の重要性を理解するための動機付けとして,ゲームを用いて社会的ジレンマ状況を体感する「交通すごろく」が有用である可能性が指摘された.一方,JICAが途上国の技術者を招聘し,日本で開催する課題別研修についてもオンライン開催となったため,オンラインで実施可能な交通すごろくアプリの開発をJICAと共同で検討した.具体的には,アプリの仕様として,BASIC,公共交通不便,高齢化社会の三つのバージョンを想定し,参加人数は4名-8名に対応,言語は英語としてモック(画面の見本)を作成した.しかしその後のウクライナ情勢によりJICAの様々な資源がそちらに割かれたため,予算的な問題で頓挫した.上記の背景から,2022年度は日本国内で大学生,高校生,留学生等を対象にした交通すごろくを開発し,1)交通すごろくによる態度変容効果の把握,2)ゲームのプロセスと結果をゲーム理論のシャープレイ値を援用して分析することによるプレイヤーの戦略の類型化,の2つを目的として調査・分析を行った(n=171).その結果,交通すごろくの態度変容効果が確認され,ゲーム上で利己的な戦略を採るプレイヤーは態度変容効果が比較的大きいこと等が示された.また公共交通不便のルールでは,利己的な戦略が採用されやすくなり,またルール変更前に主に電車カードを選択していたプレイヤーのクルマカード選択傾向が増加すること等が示された.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)