2020 Fiscal Year Annual Research Report
A Statistical Apploach to Stock Effects of Inter-regional Transport Network on the basis of Socio-economic Big Data
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18H01560
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
塚井 誠人 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70304409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 誠 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (00194514)
山口 裕通 金沢大学, 地球社会基盤学系, 助教 (10786031)
力石 真 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 准教授 (90585845)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 安定性 / 空間的異質性 / 交絡因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は,前年に開発した統計的因果探索手法の性能を確認するため,全国の市町村単位で地域生産額に関するデータベースを作成して,同手法の適用を試みた.また因果探索手法において重要な変数間の因果的順序を安定的に推計する方法についても検討を行った.まず後者について,因果的順序を探索する際に設定する初期の因果的順序が推計結果に影響することを文献探索より発見し,可能な初期の因果的順序全体について探索する全数探索手法を用いることで,より安定的な因果的順序が得られることを示した.さらに前者について,整備したデータベースに基づいて道路アクセスのストック効果を検証したところ,市町村別の生産額に対して正の影響を及ぼしていることが明らかとなった.つまり全国の市町村生産額データに基づく事後的検証において,道路インフラのストック効果として,正の効果が得られた.また全国市町村における統計的因果探索の結果と,東日本または西日本などの部分データにおける統計的因果探索について推計を繰り返し,それらの違いを検討した.その結果,全市町村データに基づく統計的因果探索の結果と,地域別に分割した統計的因果探索の結果は一致しなかった.この結果は,道路ストックが地域生産に及ぼす影響に異質性が存在することを示している.また因果グラフ推定の観点から本成果を検討すると,道路ストックの生産力効果を論じる際には地域ごとに適切な交絡因子を考慮した分析を行う必要があることが明らかとなった.
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)