2020 Fiscal Year Annual Research Report
Structural reinforcement design of existing timber architecture
Project/Area Number |
18H01582
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 香織 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20322349)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 利昭 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (00637887)
渡部 昌弘 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (30706651)
清家 剛 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (60236065)
小泉 雅生 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (60336526)
佐藤 弘美 金沢工業大学, 建築学部, 講師 (60508274)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 木造住宅 / 透明面材 / 木格子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、透光性のある材料を用いた既存木造建築の開口部補強方法の提案、実験的検証、普及のための性能評価と検証を目的としている。現在様々な補強構法が開発活用されているが、計画・意匠的な要求と構造性能の確保、更にこれを実現するための予算 (経済性)との調整は容易でない。 本研究では多くの既存木造建築を対象とした現地調査の実績を踏まえ計画的に無理なく、意匠性に配慮し、流通材を用いること で比較的安価な開口部補強構法を提案する。更に実物大の開口部 補強の静的水平加力試験によりその性能を検証し、広く活用されることを目的に壁倍率を取得することを目的としている。 2020年度は、一昨年度に実施した3種類の仕様の補強壁を対象とした静的水平加力試験の結果を解析的に検証した。補強壁は、木格子とポリカーボネート板によって構成しているが、この力の配分が、木格子の接合の仕様および、ポリカーボネート板との接合方法によってどのように変化するかについて、力学モデルを用いて再現することに成功した。更に、開発している補強壁の実用性を検証するために、実在の木造戸建て住宅に取り付ける施工実験を実施し、既存躯体との接合方法に関する問題点を検討し、実用化に向けた改良を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に進行しているが、感染症対策のため壁の実験は中止し代わりに既存住宅への施工実験を実施した。
|
Strategy for Future Research Activity |
感染症対策を徹底しつつ、透明面材や木材、および接合部の要素実験と解析的検証を進める予定である。
|