2021 Fiscal Year Annual Research Report
コ・リノベーションの展開を空き家対策に適用させるコミュニティ基盤型計画技術の開発
Project/Area Number |
18H01608
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
徳尾野 徹 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (80237065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 雄一郎 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 講師 (30783708)
横山 俊祐 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 客員教授 (50182712)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | セルフリノベーション / 木造住宅 / 改修 / 支援技術 / 三次元レーザースキャナー / 点群データ / VR / 持続性 |
Outline of Annual Research Achievements |
セルフリノベーション(以下、セルフリノベ)は、コ・リノベーション(以下コ・リノベ)の展開や空き家問題緩和を促進する。2022年度の研究目的は、リノベ、特にセルフリノベの支援技術の開発である。 木造住宅を改修する際に耐震設計に関する基礎知識があると、外観や内部のデザインを損なうことなく耐震改修することが可能となる。様々な専門分野の建築学生を対象に、木造住宅の耐震改修設計ワークショップをオンラインと対面を併用して実施し、耐震改修における重要ポイントの理解を促す手法を確認した。 大正時代に建築された木造2階建ての遊郭妓楼建築を対象に、建築学生(実測作業非熟練)による現地実測・平面図作成と、三次元レーザースキャナーを用いた現地点群データ採取・平面図作成とを行い、作業人数・時間および図面精度を比較した。その結果、三次元レーザースキャナーの活用により、現地作業および作図に掛かる人数・時間を減らすことができ、さらに欄間、鏝絵や襖絵などの複雑な意匠・装飾のデータ化も容易となることがわかった。 セルフリノベ実践者4名およびセルフリノベ実践者に対して遠隔支援を行う事業者2社に対してヒアリングを行い、同期型・双方向のZoomによる遠隔支援が不安解消・質向上・作業効率改善・無駄な作業の削減に繋がることを明らかにした。 築40年、木造2階建ての戸建て住宅において、実験的遠隔支援によるセルフリノベを実施した。施工者は建築学生(非熟練)であり、遠隔支援者は建築学科教員およびリノベを得意とする大工である。遠隔支援は、素人施工者のスキル向上と知識の取得を促し、作業全般の効率と質を向上させる。事業者にとっては、空間共有ツール等(Facebookを介した非同期型支援および点群データとVRを用いた空間共有ツール)を使用することで現場作業の削減、遠隔での設計(耐震補強等含む)に必要な情報収集の可能性を明らかにした。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)