2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Sensor-based Automatic Collection and Feedback System of Elderly People's Activity-Health Information: Impact Evaluation from Social and Human Factors Perspectives
Project/Area Number |
18H01654
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 謙治 東京工業大学, 工学院, 教授 (80159871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
顧 秀珠 東京工業大学, 工学院, 准教授 (20632615)
橋本 重厚 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40221494)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者生活支援 / 生体・活動センサー / 活動情報フィードバック / 高齢化社会 / 高齢ドライバー |
Outline of Annual Research Achievements |
歩行ステップ数、睡眠時間、心拍数などの日常活動・生体情報を自動収集し、結果をスマートホンにフィードバックするシステムを高齢者30名、3ヶ月間の日常生活に適用した。この実験データを分析することにより、人口学的属性、生活形態・環境など、個人特性が異なる高齢者が自分自身の生活環境で長期間継続的に使用したときの健康状態、肉体的運動の推移とともに、健康や日常的運動に対する意識・モチベーション・不安といった心理・精神状態に対する効果を分析した。しかし、データ収集中に新型コロナウィルスの流行が発生し、参加者の自宅待機による大きな影響が見られ、当初仮説として持っていた効果を検出できなかった。急遽実施したコロナウィルスの影響に関するアンケート調査の結果から、コロナウィルス流行による健康状態、運動活動状況、およびその心理的影響などを分析中である。 高齢者から自動収集した活動・生体情報を日ごとに集計し、その分析結果を高齢者家族にフィードバックしたときの家族への効果・問題点をインタビュー調査により、ある程度明らかにし、これに関する仮説を構築した。この仮説を検証するために、高齢者の日常生活でのシステム利用に対して、それに対する効果・認識・心理状態を高齢者の家族から聴取するアンケート調査票を作成し、これに関する実験をいつでも開始できる準備を完了した。 高齢トラック・ドライバーの運転・配送業務と健康状況の関係と、生体・活動情報フィードバックによる意識改革等に対する影響を分析するため、高齢のトラック・ドライバーの作業形態の違い(長距離輸送やコンビニ配送のような域内配送など)による生体への肉体的影響、心理的影響などを、日常業務における生体・活動センサーからのデータを取得する実験をコロナ渦という特殊状況の下で完了した。現在、新型コロナウィルスの終息を待って、通常条件の下での実験実施を待機している状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
長期間(約3ヶ月)日常生活で生体センサーを装着してもらう高齢被験者を数多く集めることが、当初予測していないほど困難なものであり、実験開始が遅れてしまった。実験を開始し、これまでの遅れを取り戻そうとしていたところ、新型コロナウィルスの流行が発生し、当初予想もしていなかったことが数多く発生し、その対応に追われて多くの時間を使わざるを得なくなった。新型コロナウィルスの感染収束を待って実験を行うところであったが、早期の収束が見込めなかったため、コロナウィルス禍という特殊条件にもかかわらず実験を遂行し、その下での分析を行った。今後コロナウィルスの収束を待って、通常条件での実験を開始する予定である。また、トラック・ドライバーの実験についても、実験の協力を得ていた運送会社も新型コロナウィルスの対応等で実験の協力を延期して欲しい旨の連絡があり、これに従わざるを得ない状況であり、実験待ちの状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
高齢者の実験については、当初想定していなかった要因や状況を加味して、現在さまざまな角度から、特に新型コロナウィルスの流行が高齢者の健康状態や運動に対する意識や認識にどのように影響したかを含め、分析しているところであり、これについてはすぐにキャッチアップできると思っている。トラック・ドライバーの実験や高齢者家族への効果を調べるための実験は、新型コロナウィルスに関する状況が許せば、すぐに開始できる状態になっている。新型コロナウィルスの終息後直ちに、被験者に確認を取り、実験を開始する。しかし、新型コロナウィルスの流行が長引くことも考えられるため、たとえば高齢者運動増進によるシミュレーションによる社会コストの削減効果の推定モデルなど、新型コロナウィルスの流行に影響を受けないような方法により関連する研究を行うことを計画している。 その他については、既に提出した今年度の研究計画に従って、そして新型コロナウィルスの状況を見ながら遅れが出ないように研究を推進していく。
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Research Products
(33 results)
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[Journal Article] Latent Autonomous Cortisol Secretion From Apparently Nonfunctioning Adrenal Tumor in Nonlateralized Hyperaldosteronism2019
Author(s)
Ohno Y., Sone M., Inagaki N., Takeda Y., Kurihara I., Tsuiki M., Ichijo T., Wada N., Katabami T., 、Ogawa Y., Okamura S., Fukuoka T., Kai T., Izawa S., Yoshikawa Y., Hashimoto S., et al.
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Journal Title
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
Volume: 104
Pages: 4382~4389
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Renal impairment is closely associated with plasma aldosterone concentration in patients with primary aldosteronism2019
Author(s)
Kawashima A., Sone M., Inagaki N., Takeda Y., Itoh H., Kurihara I., Umakoshi H., Ichijo T., Katabami T., Wada N., Ogawa Y., Kawashima J., Fujita M., Miyauchi S., Okamura S., Fukuoka T., Yanase T., Izawa S., Yoshikawa Y., Hashimoto S., Yamada M., Kai T., Suzuki T., Naruse M.
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Journal Title
European Journal of Endocrinology
Volume: 181
Pages: 339~350
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] 全国医学部長病院長会議大学病院の医療事故対策委員会大学病院の医療事故調査制度への対応: 本院と分院の支援状況2019
Author(s)
中村伸理子, 有賀 徹, 寳金清博, 嘉山孝正, 橋本重厚, 堤 晴彦, 中島 勧, 岩瀬博太郎, 米村滋人, 櫻井 淳, 三木 保, 吉田謙一, 大嶽浩司, 小林弘幸, 坂本哲也, 大磯義一郎, 中島和江, 水谷 渉
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Journal Title
日本医師会雑誌
Volume: 148(3)
Pages: 487-491
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[Presentation] Potential of the Self-care Activities for the Resilient Diabetic Care Management; Effect of Patient-friendly Continuous Glucose Monitoring System Introduction on Self-care Activities of Patient with Diabetes Mellitus2019
Author(s)
Hashimoto, S, Hasegawa, K., Honda, K., Inomata, R., Ooigawa, Y. and Saito, T.
Organizer
8th Resilient Healthcare Conference and Meeting in Japan 2019
Int'l Joint Research
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[Presentation] 福島県「県民健康管理調査」 東日本大震災における避難による心理的・社会的背景が血中尿酸レベルに及ぼす影響2019
Author(s)
橋本重厚, 永井雅人, 大平哲也, 細矢光亮, 安村誠司, 林 義満, 佐藤博亮, 鈴木 均, 坂井 晃, 小橋 元, 小笹昇太郎, 大津留 晶, 神谷研二, 大戸 仁, 福島県「県民健康管理調査」
Organizer
第42回日本高血圧学会総会
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