2022 Fiscal Year Annual Research Report
CPP-GMR of Ferromagnetic Multilayered Nanowire Arrays with Large Aspect Ratio
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18H01754
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大貝 猛 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (60253481)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | パルス電解 / 陰極電位 / ナノ細孔 / 多層ナノワイヤー / TEM観察 / コバルト / 銅 / 巨大磁気抵抗効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、電析CoNi/Cu多層ナノワイヤー配列素子の磁気抵抗効果に及ぼすNi含有率の影響を調査した。まず、陽極酸化電圧を70Vに固定し、アルミナテンプレートの細孔径を67nm、細孔長さを70umに調整した。次に、この陽極酸化アルミナテンプレートの細孔中に、電位制御型パルス電解法を駆使して、CoNi/Cu多層ナノワイヤー配列素子を作製した。更に、陽極酸化アルミナテンプレートを溶解除去後、分離回収されたCoNi/Cu多層ナノワイヤーを透過型電子顕微鏡により観察した結果、Co-16%Ni合金層(約9.6nm)とCu層(約3.8nm)が交互に積層されたCoNi/Cu多層ナノワイヤーを確認した。また、このCoNi/Cu多層ナノワイヤーの電気抵抗値に及ぼす外部磁場の影響を調査した結果、外部磁場の増加に伴い、電気抵抗値が大幅に減少する積層界面垂直通電型の巨大磁気抵抗効果を確認した。特に、Co-16%Ni合金層を有する多層ナノワイヤー試料において、最大約22.5%の巨大磁気抵抗効果が発現することを見出した。また、Co層の磁気特性を改善するために、モリブデン(Mo)を合金元素として添加したCo-Mo合金層を得るために、新たに、Co-Mo合金電析用の電解浴を開発した。クエン酸を錯化剤として添加した結果、Co中にMoを約53%まで含有し、高硬度で、耐熱性を有する強磁性アモルファス状態であることが判明した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)