2019 Fiscal Year Annual Research Report
Molecula recognition of a layered silicate, magadiite, having intralayer flexible micropores
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18H02064
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
井出 裕介 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主任研究員 (40449327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨中 悟史 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主任研究員 (90468869)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 層状ケイ酸塩 / マガディアイト / ミクロ多孔体 / 剥離 / 分子認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
マガディアイトを剥離することで、その(層内ミクロ孔由来と思われる)分子認識機能を向上させることができた。従来、マガディアイトに代表される層状ケイ酸塩の剥離は層表面水酸基同士の比較的強い水素結合相互作用によって困難とされてきたが、我々は、層間に挿入したアルキルアンモニウムの熱分解に伴うガス分子の生成・拡散を駆動力とする手法で剥離させることに成功した。得られたナノシートは、層内ミクロ孔を維持しつつ、層内に生成したメソ孔により、剥離前よりも多くのミクロ孔の入り口が露出しており、もって、ミクロ孔内部への分子の拡散が促進された。 この他、特殊な条件で水熱合成を行うことで、元々薄層化されたマガディアイトが得られ、これは従来利用できたマガディアイトに比べ高い結晶性を有していたことから、今後の構造解析に有用な材料であった。 また、マガディアイトを含めた層内細孔を有する層状ケイ酸塩に関する総説も執筆した(Invited Review)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
薄層化が構造解析に有利なことが分り、薄層化のための条件最適化を行ってきた。精密な構造解析を目的に、良い意味で少し遠回りしている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きマガディアイトを薄層化できる条件を探索し、最終的には精密な構造最適を行う。 薄層化による性能向上の評価も併せて行う。
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Research Products
(5 results)