2020 Fiscal Year Annual Research Report
Molecula recognition of a layered silicate, magadiite, having intralayer flexible micropores
Project/Area Number |
18H02064
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
井出 裕介 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主幹研究員 (40449327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨中 悟史 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主任研究員 (90468869)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マガディアイト / 吸着分離 / 光触媒 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、基礎物性の解明よりも応用開拓に重点を置き、研究を実施した。 層状ケイ酸塩、マガディアイト(より正確には多様性のあるマガディアイトの一種)の層内のフレキシブルな細孔を利用し、通常は強酸溶液中などの特殊/過酷な条件下でのみ安定な鉄アコ錯体を濃集、安定化させる技術を開発した。例えば、有機溶媒中に低濃度で存在する鉄イオン(鉄アコ錯体として存在)を吸着分離によって回収できるため、溶媒の浄化・リサイクルに応用できると期待している。これらの成果は、2報の論文として発表予定である(特許は出願済)。さらに同技術を応用することで、発癌性の懸念から将来使用できなくなる可能性の高い酸化チタンを代替可能なUV遮蔽材を設計できることを着想し、新たなプロジェクトも発足した(基盤研究B、21H02034)。 また派生研究ではあるが、マガディアイト粒子の表面に高密度に存在するシラノール基に、本来は光触媒低活性である鉄系鉱物を微粒子の状態で固定させることで、水素キャリアからの光触媒水素発生に対して、従来の貴金属系に匹敵する活性を示す材料の創製に成功した。この成果も1報の論文として発表した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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